三菱地所が立命館大キャンパスで日本初の運搬ロボ「Marble」など導入し、2020年に社会実装目指す三菱地所と立命館大がロボット実証実験で協定(3/3 ページ)

» 2019年03月29日 08時00分 公開
[石原忍BUILT]
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ダイバーシティーの大学で社会実装に向け、多角的な研究が可能に

 ロボット市場では、大学での導入はまだ少なく、今回の実証実験は先進的な事例となる。キャンパスは私有地のため、これまで公道で不可能だった実験が実施でき、寮をホテル、事務室をオフィスなどに想定して、多様な角度からテストが行える。開発面においても、総合大学ゆえに各分野の研究者が在籍するので、多様な知見が活用できるメリットも見込まれる。

 実証実験と教育・研究のロードマップでは、2019年度上期に「試験導入」と「研究の見える化」、同年下期に人とロボットの協業、コスト最適化、キャンパス管理仕様のそれぞれの「効果検証」と「学生の参画」。2020年度上期には次世代キャンパス管理モデル構築の「実用化」、ロボットの社会実装について、法律/心理/倫理/建築など多角的アプローチで研究に着手する。

 2020年度下期には、キャンパスと社会の実装ガイドラインをとりまとめ、持続可能な社会の実現への貢献を果たす。三菱地所の吉田氏は、「海外から大勢の観光客が来日する2020東京五輪では、立命館大とのロボット技術の成果をお見せする場にしたい」と抱負を語った。

戦略的DXのパートナーシップ協定で行う実証実験のロードマップ
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