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» 2019年01月29日 06時00分 公開

再開発:施設間の競争勃発!?熱気を帯びる「天神ビッグバン」 (1/3)

西日本経済の一翼を担い、アジアとのネットワーク上の結節点を形成するなど、グローバルな存在感を日増しに高めている福岡。その中心となる福岡市中央区天神では民間ビルの再開発誘導施策「天神ビッグバン」が進行している。規制緩和の影響で、従来の高さ規制では建設できなかった100m(メートル)前後の超高層ビルが複数計画されるなど、街の姿が大きく変わろうとしている。

[谷川整,BUILT]

 西日本経済の一翼を担い、アジアとのネットワーク上の結節点を形成するなど、グローバルな存在感を日増しに高めている福岡。再開発誘導施策「天神ビッグバン」が進行しており、この規制緩和の影響で、従来の高さ規制では建設できなかった100m(メートル)前後の超高層ビルが複数計画されるなど、街の姿が大きく変わろうとしている。ここでは2018年8月以降の街づくり動向を中心に見ていこう。

天神再開発の「覇権」はどこが握るのか

福ビル街区第1期事業の完成予想図1 出典:西日本鉄道

 経済的な強さに裏付けられ、国内外で存在感を強めている福岡市には肩書が多い。「九州一の商都」「西日本の文化の発信拠点」「アジアゲートウェイ」など、従来言い習わされてきたものから数多くある。比較的新しいワードでは、世界でトップクラスに「住みやすい都市」といわれてもいる。

 時代に応じてキーワードを増やし、ブランドを高めてきた福岡市に近い将来、新しい呼び名が付け加わることになるかもしれない。同市が2015年に、お膝元の中央区天神で打ち出した民間ビルの再開発誘導施策「天神ビッグバン(天神BB)」が熱気を帯びているのだ。天神BBは「アジアの拠点都市としての役割・機能を高め、新たな空間と雇用を創出する」と、市はその趣旨を説明するが、まさしく街の力を向上させ、そのイメージを刷新し得る再開発プロジェクトが近年、次々に発表されている。

 2018年8月3日、西日本鉄道は福ビル街区(福岡ビル、天神コアビル、天神第一名店ビルを含む街区)のうち、福岡ビルと天神コアビルを建て替える第1期事業の計画を公表した。天神1-1の敷地面積6200m2(平方メートル)で、既存の2棟を取り壊し、新たに地下4階・地上19階の延べ床面積10万m2の複合ビルを新設する。高さは96m(メートル)に達する。主な用途は、商業店舗、オフィス、ホテル、カンファレンスなどで、基本設計は日建設計が携わった。

福ビル街区第1期事業の完成予想図2 出典:西日本鉄道
福ビル街区第1期事業の完成予想図3 出典:西日本鉄道

 階数の構成は、地下2階から地上4階に商業店舗、5・6階にスカイロビー、8階から17階にオフィス、18・19階にホテルが入る。耐震性に優れた構造を採用し、BCP(事業継続計画)、セキュリティ対策を徹底するなど、グローバル企業の立地を見込む。

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