ビルメンテナンス用の窓を挟み込む清掃ロボットなど多数披露、JBMRC住宅・ビル・施設Week 2018

日本ビルメンロボット協議会は、「第3回 スマートビルディングEXPO」に出展し、ビルメンテナンス用の各種ロボットを出品した。

» 2018年12月20日 07時00分 公開
[石原忍BUILT]

 日本ビルメンロボット協議会(Japan Building Maintenance Robot Consortium、略称:JBMRC)は、「第3回 スマートビルディングEXPO」(「住宅・ビル・施設Week 2018」内、2018年12月12〜14日、東京ビッグサイト)で、業務用清掃ロボットを中心に実演デモを行った。

 日本ビルメンロボット協議会は、ビルメンテナンスロボットメーカーの有志で発足した「ビルメンテナンスロボット普及促進コンソーシアム」を発展させ、ビルメンテナンス分野におけるロボットの普及促進を目的として2018年7月5日に設立した組織。初代会長には、アクティオの糸賀浩延氏が就任した。

ビルの清掃作業を効率化させるロボットが実演

 ブースでは、セールス・オンデマンドの窓・エアコン・ダクト清掃ロボット「ウインドウメイト」を展示。クリーニングとナビゲーションの2つのユニットを備え、窓ガラスを室内外から挟んで掃除をするロボット。ナビゲーションユニットは窓のサイズを測定し、クリーニングユニットを誘導。クリーニングユニットは、洗剤を噴射しながら、回転する4つのマイクロファイバーパッドで洗浄と拭き取りを同時に行う。2つのユニットは、永久磁石で窓を挟み込むため、充電が切れても落下する心配がない。動力は、リチウムイオンポリマーバッテリーで、連続使用時間は90分ほど。

 操作手順は、窓に本体をセットしてボタンを押すだけで、自動で窓のサイズを計測して清掃。窓枠からジグザグに進み、完了するとセットした位置に戻る。高所の窓や身を乗り出すと危険な場所、人が入れない隙間の窓掃除に活用が見込まれる。既に眺望をウリにする高い窓を備えるホテルラウンジ、手が届かない高所に窓がある工場や病院、窓数の多いレストランなどで導入実績がある。

セールス・オンデマンドの清掃ロボット「ウインドウメイト」

 披露された2機種目は、アマノの業務用ロボット掃除機「RcDC」。操作は付属の専用タブレットにより、無線通信でコントロール。本体のセンサーが作業場所の形状、障害物などを感知する。そのデータがタブレットに送信されるため、タブレット上で作業マップを確認して、清掃を行うエリアを指定する。作業マップは最大で200パターンまで登録が可能だ。

 実際の清掃作業は、本体にあるディスプレイとボタンで、登録されたマップの中から必要なものを選択。後は本体のスタートボタンを押すだけで、最適なルートを自動選択して効率的に清掃を行う。

 搭載しているセンサーは、超音波センサー、バンパーセンサー、段差センサー。他に音声案内装置や無人作業時のトラブルを想定したドライブレコーダーも標準で装備している。本体サイズはW470×L760×H565mm(ミリ)のコンパクトサイズ。動力はリチウムイオンバッテリーで連続運転時間は4時間。重量はバッテリー含めて約29kg(キロ)。

アマノの業務用ロボット掃除機「RcDC」

 他のロボットでは、アマノのフロアカーペット用清掃マシン「CW-400TN」や大和ハウス工業が開発した住宅床下や共同溝などの狭い場所に特化した点検ロボット「moogle(モーグル)」の実機も紹介された。

点検ロボット「moogle」

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