野村不動産とNREG東芝不動産は、東京港に面する日の出ふ頭で、遊覧船の利用者の待合所やイベント広場の整備に、2019年夏の開業を目指して着手する。
野村不動産とNREG東芝不動産は2018年5月22日、東京港・日の出ふ頭で、飲食施設やイベント広場の整備に着手することを明らかにした。
計画名称は、「(仮称)日の出ふ頭小型船ターミナル整備計画」。日の出ふ頭は東京都港湾局の所有のため、使用許可を受けて、待合所施設と広場を整備し、運営も行う。待合所には、バルニバービとスター・メイカー・ジャパンの飲食店を誘致し、海辺テラス席も設置する。施設前には芝生広場を整備し、浜松町・芝浦の周辺地域や企業と連携したイベントを展開して、東京の海辺の「イゴコチ」や非日常を体感するきっかけを提供していく。
計画では、建物と広場以外にも、現在閉鎖されている竹芝・日の出間の管理用橋も改修して夜間のライトアップを行う他、竹芝・日の出間の一部信号と横断歩道を敷地入り口に移設。エリア内の回遊性を強化し、海辺への集客を図る。
企画アドバイザーには、アート・コマーシャルの領域で著名な齋藤精一氏と映画監督やイベントプロデューサーの小橋賢児氏を起用。従来の不動産業界の手法に縛られない施設計画やイベント企画・運営を行うことでにぎわい創出につなげるのがねらいだ。
また、野村不動産グループは、日の出ふ頭の計画で、Web上でディスカッションできる共創プラットフォーム「みんなのイゴコチ会議」の第1弾プロジェクトを展開する。誰でも参加できるWeb上のオープンな空間で、プロジェクトに関する質問を投げかけ、参加者から返ってきた意見を反映させ、コミュニティーを形成して施設作りを進めていく。
計画地は、東京都港区海岸2丁目1-1、1-2。施設の延べ床面積は約1100m2(平方メートル)。
日の出ふ頭のプロジェクトは、野村不動産とNREG東芝不動産の2社とJR東日本が、オフィス・ホテル・住宅・商業施設で構成する大規模複合施設を10年近くをかけて段階的に整備する浜松町ビルディング(東芝ビルディング)建替えの「(仮称)芝浦一丁目計画」の関連事業として行う。同事業では、4.7ha(ヘクタール)の敷地に高さ235m・延べ床面積55万m2(平方メートル)のツインタワーを建設する。着工は2020年度で、竣工は2029年度の予定。
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