大東建託は米Microsoft社のヘッドマウントディスプレイ「HoloLens」を全国の建築事業部に配備。顧客に建設する建物の完成イメージなどを3Dで体感してもらい、プレゼンテーションの強化に活用する。
大東建託は2017年12月から全国17カ所の建築事業部に、米Microsoft社のヘッドマウントディスプレイ「HoloLens」を配備し、顧客へのプレゼンテーションに活用を開始した。HoloLensで建設する建物の完成イメージなどを3Dで体感してもらい、プレゼンテーションの強化に活用する狙い。
HoloLensは、Windows 10を搭載しており、ケーブルレスで独立して利用できるヘッドマウントディスプレイ。透過型のディスプレイを搭載しており、実際の空間に3Dモデルを合成するといった使い方ができる。例えば、建設予定地に建物完成イメージを表示さることで、図面やパースだけでは理解しにくかった完成イメージを、実際の周辺環境の中で確認できる。
大東建託では2017年9月から営業支援ツールの1つとして、首都圏エリアの一部事業所においてHoloLensの実証導入を開始。予定では2018年1月から全国の事業所へ導入を計画していたが、約3カ月感の試用期間で、現場や顧客からの反響が大きく、営業支援ツールとして有用であることが確認できたという。そこで計画より早く、本格運用を開始することに決めた。
具体的な営業ツールとしての活用方法としては、建設予定地における完成予定建物のイメージや日当たりなどの確認、建設予定地に足を運べない遠隔地の顧客に対し、30分の1スケールに縮小した完成イメージを確認してもらう、現場見学会で来場者に建物完成予想イメージを体感してもらうといった用途があるという。
今後はHoloLensで確認している映像を、Wi-Fi経由でタブレット端末などに転送し、その場にいる人達が同時に同じ映像を確認できるサービスなども導入する予定だ。
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