鉄鋼スラグでコンクリ製造時のCO2を約7割削減、神戸市の道路基礎ブロックに初採用カーボンニュートラル

イビコン、神戸製鋼所、神鋼環境ソリューションは、鉄鋼スラグを活用した環境配慮型コンクリートをコンクリート二次製品に適用した。神戸市の歩道拡張工事で道路基礎ブロックとして初採用された。

» 2026年08月26日 16時00分 公開
[BUILT]

 イビコンは2026年8月24日、神戸製鋼所、神鋼環境ソリューションと共同で、鉄鋼スラグを活用した環境配慮型コンクリートをコンクリート二次製品に適用したと発表した。神戸市がフラワーロードで進めている歩道拡張工事で、イビコンの「自在R連続基礎ブロック」として道路基礎に初めて採用された。

環境配慮型ブロック設置状況(2026年6月22日現在) 環境配慮型ブロック設置状況(2026年6月22日現在) 出典:イビコンプレスリリース

 環境配慮型コンクリートには、CO2を固定する素材として製鋼スラグを選定。製鋼スラグを微粉化した上で、神鋼環境ソリューションの高速炭酸化技術「Carbonel」を用いて炭酸化処理し、骨材に加工。この炭酸化骨材と高炉スラグ微粉末をコンクリートの材料に用いた。従来の一般的なコンクリート製品と比べて、製造時のCO2排出量を約70%削減する。

環境配慮型コンクリート製造フロー 環境配慮型コンクリート製造フロー 出典:イビコンプレスリリース
環境配慮型コンクリートの3つの特徴 環境配慮型コンクリートの3つの特徴 出典:イビコンプレスリリース

 コンクリート二次製品への適用に向けては、量産可能な二次製品へ落とし込むための適用試験を実施した。

 イビコンはこれまで、セメントの55%を高炉スラグ微粉末に置き換えた低炭素型コンクリートの開発に取り組んできた。今回、このコンクリートに炭酸化骨材を組み合わせ、通常の粗骨材と細骨材をそれぞれ炭酸化粗骨材、炭酸化細骨材に置き換えて試験練りを行った。試験の結果、施工時の扱いやすさや流動性、材料分離抵抗性といったフレッシュコンクリートの性状が、イビコンの社内規定とJISの規定値を満たすことを確認した。

 さらに、炭酸化骨材に加えて高炉スラグ微粉末を70%置換したコンクリートについて、フレッシュ性状と硬化後性能を確認した。その結果、フレッシュ性状に加え、長さ変化、凍結融解耐久性、中性化に関する耐久性能についても、社内規定やJIS規定値を満たすことを確認した。

 イビコンは今後、鉄鋼スラグを活用した環境配慮型コンクリートの他用途への展開も視野に、技術検討を進めていく。

性能確認試験の様子 性能確認試験の様子出典:イビコンプレスリリース

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