猛暑を乗り切るパナソニック製エアコン「エオリア」 草津生産ラインを50%自動化へ産業動向(2/2 ページ)

» 2026年07月30日 21時32分 公開
[宮裡將揮BUILT]
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長期化する猛暑に合わせた「エオリア」シリーズの実力

 近年の世界的な気候の特徴として、夏の暑さが続く“期間の長期化”が挙げられる。昼夜を問わず過酷な暑さが続くため、エアコンの運転時間も増加傾向にあり、「24時間点けっぱなし」の家庭も多い。

 そうした生活環境の変化に合わせ、パナソニックの「エオリア(Eolia)」シリーズは、小さなパワーでいかに長くエアコンを稼働させるかに力点を置く。そのポイントとなるのは、冷媒ガスを高効率で圧縮する「エコロータリーコンプレッサー」だ。低負荷運転を長く続けられるように調整し、無駄な運転のオン/オフをなくして快適性と省エネの両立を実現した他、内部クリーン機能も強化した。

パナソニックエアコンの主力製品となるエオリアはニーズに合わせてさまざまな種類をラインアップ パナソニックエアコンの主力製品となるエオリアはニーズに合わせてさまざまな種類をラインアップ 提供:パナソニック HVAC & CC

 パナソニックではエアコンを「10年使う製品」とし、生産から使用時までの全ての段階で、環境性能と生産性の向上による商品づくりにも力を注いでいる。生産時の再生樹脂の利用拡大といった環境への配慮や設置時の施工性を改善する工夫を凝らすとともに、ユーザーとの継続的な接点強化を今後の重要施策として掲げる。

最新のエオリアシリーズは生産から使用時までの全工程で利便性と省エネ性の向上に力を入れている 最新のエオリアシリーズは生産から使用時までの全工程で利便性と省エネ性の向上に力を入れている 提供:パナソニック HVAC & CC

 また、2027年度に控える冷暖房機器などに対し、大幅な省エネ性能の向上が求められる「省エネトップランナー」の基準変更にも備え、影響を最小限にする機器開発にも着手している。

新型エアコン開発を下支えする国内生産ラインの自動化へ

 こうした目標の実現に向け、生産性の向上は欠かせない。パナソニック HVAC & CCでは、エアコン製造の自動化に本腰を入れている。草津工場では、2030年に自動化の数値目標として「50%」を掲げる。3本ある生産ラインをそれぞれ違う形で自動化し、効果のあった手法を水平展開することで実効性のある導入を図る。

 特に移動や裁断などの手間がかかりやすい重量物を扱う業務の自動化を中心に進め、現場の安全性確保にも努める。こうした施策は数値にも明確に表れており、工場面積当たりの生産効率は1.5倍以上に向上したという。

工場では部品を製造ラインへと自動的に搬送する仕組みを構築するなど、さまざまな形で自動化施策を進めている 工場では部品を製造ラインへと自動的に搬送する仕組みを構築するなど、さまざまな形で自動化施策を進めている 筆者撮影
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