複数の現場が同時進行する建設会社にとって、工具や建機の管理は利益率にも左右するシビアな問題だ。BRANUは統合型ツール「CAREECON Plus」に、機材の稼働状況をカレンダーで可視化する新機能を追加した。重複手配や返却遅れを防ぎ、将来はAIによる写真検知も見据える。
BRANU(ブラニュー)は2026年6月25日、統合型ビジネスツール「CAREECON(キャリコン) Plus」の施工管理機能に「機材管理」を追加したと発表した。
工期の短い小規模案件を多く抱える中小建設会社や専門工事会社、工務店では、限られた専用機材や車両を複数の現場で使い回すケースが多い。しかし現状は、機材のスケジュールは、ホワイトボード、紙の台帳、Excel、または担当者間のLINEなどで調整していることが大半だ。
情報が分散していると、現場監督同士で機材の取り合いや重複手配、最悪の場合は「機材がないから作業が止まる」という事態を招く。さらに、建設業界特有の高い建機レンタル依存率を背景に、リースやレンタル機材の返却遅れによる無駄なコストも発生してしまう。
今回追加した機材管理の機能は、こうしたアナログ管理を脱し、機材の情報と稼働予定を一元的に管理して、現場ごとの利用状況や所有形態を確認できる仕組みだ。機材名、機材ID、カテゴリー、メーカー、型番、シリアル番号、写真などをCAREECON Plus上に登録し、工事現場ごとの利用予定を月次カレンダーに表示する。
所有形態も「自社保有」「リース」「レンタル」に分けて一元管理できるため、自社機材と外部機材のスケジュールを同じ画面で見比べられる。重複手配を防ぐだけでなく、不要なリース契約の早期返却を促せる。利用頻度の低い契約の見直し、利用頻度の高い機材の自社保有化を検討する際の判断材料としても役立ち、現場運営の円滑化に加え、機材にかかるコストの適正化といった経営判断にもつながる。
BRANUは機材管理の機能により、これまで分散していた機材情報や利用予定が、案件情報と紐(ひも)付いた業務データとして扱えるようになるとしている。同時に、案件や工程、機材に関する情報がCAREECON Plus上に蓄積されることで、現場で発生する情報をAIが参照しやすいカタチで整理していく基盤が整う。
今後は、現場で撮影した写真からAIが機材を自動で検知し、配置場所を記録する機能の開発を進める。実現すれば、機材の所在情報を利用予定や工程情報と照らし合わせ、AIがより効率的な機材配置を提案する仕組みへと発展することになる。
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