竹中工務店は、CO2を「削減」「固定」「吸収」する3つの技術を組み合わせた耐震補強用コンクリブロックを開発し、名古屋センタービルに初適用した。削減、固定、吸収の合計でCO2を120%削減するという。
竹中工務店は、耐震補強部材「CUCO-耐震補強用PCaコンクリートブロック」を開発し、実証試験として愛知県名古屋市中区錦の名古屋センタービル地下4階の機械室に初適用した。
新部材に用いるカーボンネガティブコンクリートは、CO2を「削減」「固定」「吸収」する3つの技術を組み合わせた。独自の耐震補強工法「エストンブロック工法」に用いる蝶形のコンクリブロックに適用し、比表面積を増やしてCO2吸収能力を向上させ、従来の適用事例(削減率80%)を上回る約120%の削減を実現した。
各削減量は、削減では高炉スラグ微粉末を配合したECMセメントを使用し、67%削減。固定では、コンクリ廃材のカルシウム分にCO2を固定させたCCUS材料を再活用することで、18%削減。吸収では、CO2を効率よく吸収して硬化体を緻密化する特性を持つ特殊混和材「LEAF」を混合し、硬化後に高濃度炭酸化養生を行うことで、33〜39%を削減した。
また、CCUS(Carbon dioxide Capture, Utilization and Storage)材料(固定)には、廃材のコンクリ解体材に含まれるカルシウム分にCO2を固定させた後、新たにコンクリの細骨材や微粉として再活用しているため、資源循環にも貢献する。
竹中工務店は、鹿島建設、デンカとともに、コンクリートの製造過程で排出されるCO2排出量が、実質ゼロ以下となるカーボンネガティブコンクリートの技術開発を進めており、その一環で今回の技術を開発した。3社は、NEDO(新エネルギー・産業技術総合開発機構)のグリーンイノベーション基金事業「CO2を用いたコンクリート等製造技術開発」プロジェクトで、コンソーシアム「CUCO(クーコ)」を組織している。
今後は本部材の長期的な耐久性の計測を継続し、製品化に向けた基礎データとして活用する。また、CUCOの幹事会社としてNEDOと一体となり、コンクリート製造時のCO2削減、固定、吸収技術の開発や改良、さらに社会実装に取り組む方針だ。
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