大成建設は、製造時のCO2収支をマイナスにできる環境配慮コンクリート「T-eConcrete/Carbon-Recycle」を用いた天然石材調建材「T-razzo」を開発した。参加型の制作プロセスを導入し、脱炭素技術を身近に感じてもらいながら、完成品への愛着や企業へのエンゲージメントを高めることを目指す。
大成建設は2026年6月17日、製造時のCO2収支をマイナスにできる環境配慮コンクリート「T-eConcrete/Carbon-Recycle」を採用した天然石材調建材「T-razzo」を開発したと発表した。環境性能と意匠性を両立させた独自の内装材で、オフィス家具や内装仕上げ材として手軽かつ迅速に導入できる。
T-razzoは砕石だけでなく、貝殻やステンレス、顔料など素材を自由に組み合わせ、企業や空間のストーリーを表現できるのが特徴。職人が手作業で磨き上げ、撥水コートや凹凸を加えるショット加工など、床/カウンターなど用途に合わせた質感を選べる。
ユーザー自身が工場で骨材を配置するワークショップ形式の制作プロセスを取り入れられる。脱炭素技術を楽しみながら身近に感じてもらい、完成した空間や企業へのエンゲージメントを高めることを目指す。
T-eConcrete/Carbon-Recycleは、コンクリート内部にCO2を固定し、製造過程におけるCO2収支をマイナスにできる。一方で建築構造体への適用には大臣認定が必要で、普及には時間とコストを要する。そこで、法的制限がなく柔軟に導入できる内装材へ展開することで、早期の社会実装を目指す。
製品はすでに東京都新宿区の大成建設設計本部執務室の家具天板に適用した。今後はオフィスや商業施設の内外装の仕上げ材や外構資材などへ適用範囲を段階的に拡大する。
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