高度成長期のインフラ老朽化が深刻化する中、共和ゴムのボルト防錆キャップ「まもるくん」が累計販売8.1万個を突破した。ボルトの余長を利用してねじ込むだけで取り付けでき、高い水密性で雨水や湿気の侵入を抑え、ボルト構造物の錆による劣化を防ぐ。
高度経済成長期に整備された道路や橋梁(きょうりょう)など、社会インフラの老朽化が深刻な社会問題となっている。国土交通省の令和7(2025)年度予算決定概要では「インフラ老朽化対策等」に補正を含め9400億円超が充てられており、事後対応から「予防保全」へのシフトが急務だ。
こうした流れの中、共和ゴムが製造/販売するボルトナット防錆キャップ「まもるくん」が、累計販売数8.1万個を突破した。2024年は前年比で販売数量約47.6%増、売上約48.4%増と急成長を遂げている。
鋼構造物や橋梁、道路附属物で、ボルトやナットの接合部は非常に腐食しやすい「急所」だ。金属同士のわずかな隙間に雨水や結露、塩分が滞留し、「隙間腐食」と呼ばれる局所的な錆が進行しやすいためだ。劣化すると、最悪の場合は構造物全体の崩落や倒壊を招き、補修や交換に莫大なコストと交通規制などの社会的負荷がかかる。
まもるくんは、接合部を外部環境から完全に隔離する保全部材。ボルトの余長を利用してねじ込むだけで簡単に装着でき、面倒な防錆油や充填剤の注入を必要としない。
継続的な水没にも耐えうる「IPX8」規格の水密性試験をクリア。さらに、航空宇宙分野などの過酷な環境を想定した「NAS振動試験」を通過し、交通振動による脱落リスクを払しょくした。屋外暴露を想定した「サンシャインカーボンアーク灯式耐候性試験」でも1500時間をクリアし、過酷な屋外環境でも割れにくい強靭な耐候性を実証している。
従来の防錆キャップは、内部に充填剤を詰めるタイプが多く、一度装着するとボルトの状態を目視できない欠点があった。
まもるくんは透明性や構造の工夫により、キャップを装着したままでも内部の目視点検が可能だ。「防錆」と「点検のしやすさ(維持管理効率)」という現場が最も求める2つの要素を両立させている。
公共工事への導入を後押ししているのが、国土交通省の新技術情報提供システム(NETIS)での登録(KK-190041-VE)だ。末尾の「VE」という区分は、現場での活用効果が十分に評価され、これ以上の継続調査が不要と判断された「評価済み技術」を意味する。そのため、発注者や設計コンサルタント、施工業者は安心して技術選定や提案を行うことができる。
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