オフィスケイワンの鋼橋CIMシステム「CIM-GIRDER」が、国土交通省の新技術情報提供システム「NETIS」で2026年度の推奨技術に選定された。CIM-GIRDERは、鋼橋を対象とした3Dモデルベースの設計支援システム。付属物の自動モデリング機能で、図面間の不整合を削減し、設計照査の精度向上に寄与する。
オフィスケイワンは2026年4月27日、鋼橋CIMシステム「CIM-GIRDER(シムガーダー)」が、国土交通省の新技術情報提供システム「NETIS」で、令和8(2026)年度の推奨技術に選定されたと発表した。
CIM-GIRDERは、2020年に登場した3DCAD操作なしで詳細度(LOD)300〜400の鋼橋上部工(鈑桁橋/箱桁橋)のCIMモデルと3D寸法を作成できるCIMシステム。対象部材は、主桁、床組み、検査路、排水装置、添架物、床版、橋面。操作手順は簡単3ステップで、線形座標をCADデータから連動し、構造スケルトンを定義。GUI画面に従って設計情報を入力すると、3DAモデル(dwg)、設計照査シート(Excel)を出力できる。
数値入力だけで3Dモデルを生成するため、鋼橋CIMに初めて取り組む場合にも導入しやすい。付属物の自動モデリング機能により、図面間の不整合を削減し、設計照査の精度向上につながる。また、3Dモデルで構造を可視化するため、発注者や関係者との合意形成の迅速化にも寄与する。
導入メリットとしては、橋梁(きょうりょう)メーカーは、付属物を含めた3Dの干渉チェックで不具合リスクが低減。塗分け図や輸送、架設、仮設など後工程の計画業務を高度化できる。さらに設計情報属性ファイルを用いた原寸作業の効率化により、製作工程の生産性向上にも寄与する。
建設コンサルタントにとっては、設計照査業務の効率化や手戻りの削減を図れる。鈑桁では、3Dモデルと合わせて「設計情報属性ファイル」の新規作成も可能だ。さらに今回のNETIS推奨技術への選定により、技術提案の裏付けにもなる。
オフィスケイワンは今後、建設コンサルタントや橋梁メーカーに向けた導入支援、操作トレーニング、実案件への適用を見据えた個別提案や検証支援を進める。
NETISの推奨技術は、公共工事などに関する技術水準を高めるために選定された新技術。総合評価落札方式の技術提案で活用が推奨されるなど、発注者評価に直結する。鋼橋設計でCIMを活用する企業が近年増加している一方で、設計図面間の不整合や関係者間の認識齟齬、施工段階での手戻りが課題となっていた。また、i-Construction 2.0の推進に伴い、設計段階から3Dデータを用いる重要性も高まっている。
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