応用技術は、建設現場の情報共有やデータ管理の実態を調査した。調査結果をみると、共通データ環境(CDE)を導入企業が7割に達する一方、効果的に活用できている企業は3割弱にとどまり、学習コストやシステムの複雑さが定着を妨げている状況が判明した。
応用技術は2025年12月10日、「建設現場における情報共有・データ管理の実態」に関する調査結果を発表した。
調査は2025年11月10日から11日にかけてオンラインで実施し、建設業界でDX推進に関わっている1019人が回答した。
調査結果によると、「自社や協力会社間でどのような情報・データを取り扱っていますか?」という質問では、依然としてCADデータが63.3%、2D図面が54.8%と多い。一方で、BIM/CIMモデルは40.1%だった。
情報共有やデータ管理の現行手法では、「とても使いやすい」が20.9%、「やや使いやすい」が59.7%。一方で「やや使いにくい」は18.5%、「とても使いにくい」は0.9%だった。
具体的な課題としては、「共有手段やツールがプロジェクトごとに異なる」が47.2%で最多。次いで「関係者間でのコミュニケーションがスムーズにできない」が33.0%、「運用ルールの属人化による管理の煩雑さ」が31.2%。情報連携の方法や運用ルールが統一されていないため、現場の非効率を招いている状況が明らかになった。
今後のプロジェクトの情報共有やデータ管理の運用方法への要望では、「リアルタイムでの情報共有」が44.8%、「さまざまな形式のデータ連携・一元管理」が39.3%、「利用方法についてのルール整備」が37.2%の順で高かった。
さまざまなデータ形式や膨大な情報量、複数の関係者が関わるプロジェクトの特性上、情報共有やデータ管理の基盤となるCDE(共通データ環境)の導入状況では、「導入済みで効果的に活用している」が25.4%に対し、「導入済みだが効果的な活用が進んでいない」が44.1%となった。
導入済み、または検討中でありながら十分に活用できていない理由としては、「使い方を習得するまでの学習コストが高い」が44.2%で最も多かった。その次に「システムが複雑」(31.8%)、「導入、運用コストが高い」(30.8%)の順。他に、社内理解の不足や運用ルール未整備といった組織面の課題も複合的に影響している。
応用技術では、今回の調査で浮き彫りとなった「導入」から「定着」への課題を解決するため、Autodesk Construction Cloud(ACC)を利用したCDEの構築や定着を支援するサービスを提供。CDE導入や構築のためのコンサルティングや定着を支援するトレーニングやハンズオンを用意している。
調査期間:2025年11月10〜11日
調査人数:1019人
調査方法:インターネット調査
調査元:応用技術
モニター提供元:PRIZMAリサーチ
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