大林組は、自社が請け負う解体現場で発生するアルミスクラップを再資源化し、自社施工の新築建物でアルミサッシとして再利用する水平リサイクルフローを構築した。
大林組は2025年12月18日、不二サッシ、伊藤忠メタルズと連携し、大林組が請け負う解体工事で発生したスクラップをアルミサッシに再生し、自社建設現場で使用する水平リサイクルフローを構築したと発表した。
適用第一弾として、都内の解体工事で発生したスクラップからアルミ材を選別し、伊藤忠メタルズが回収、加工、管理して不二サッシに供給。不二サッシはアルミ材を原料にアルミサッシを製造し、再生品は大林組が施工する東京都清瀬市の「大林組技術研究所」で施工中のオープンラボ3(OL3)新築工事第2期部分で利用する。
新材のみを利用したアルミサッシと比較して製造時CO2排出量を約80%削減した。さらにサッシ工場近郊エリアを中心に一連の作業を完結させるフローを構築し、輸送時の輸送時のCO2排出量削減にも寄与している。
大林組は2024年、建物解体後の鉄骨構造部材を新築建物にリユースする取り組みを開始した、鉄スクラップの水平リサイクルフローも構築。リユース向けの設計手法の検討や技術開発、リサイクルのための最適な輸送フローの構築など建設資材の循環利用を実施してきた。今後も関係事業者との連携強化や管理ノウハウの蓄積を図り、水平リサイクルを構築できる物件の拡大に取り組む。
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