1件あたりの工事額が小さいリフォーム工事では、営業担当者が多数の案件を抱えながら施工管理も担うことがある。経験が浅く、工事に関する専門知識が十分でない担当者にとっては施工に関する適切な判断が難しいケースもあったという。
ネクストステージはこれまで新築住宅事業者向けに、施工管理品質の指針となる「標準施工手引書」を作成するサービスを展開してきた。また、リフォーム産業新聞社発行の「住宅リフォーム施工マニュアル」を監修した実績がある。
施工ナビゲーション機能では、ネクストステージの知見を体系化し、リフォーム工事の施工手順を標準化。工程ごと仕上げ方法や注意点など適切な施工手順を文章と図解で示している。営業担当者でも、施工ナビゲーションを確認すれば技能者へ適切に支持し、現場作業者と認識のずれなく施工品質を判断できるようにした。施工品質を均一化し、手戻りや施工不良などに伴うコスト増加防止にもつながる。
各工程の施工後には、技能者がスマートフォンで施工状況を撮影し、アプリ上に記録する。撮影箇所と撮影見本はアプリ内で提示し、撮影品質のばらつきを抑える仕組みだ。記録を確認すれば進捗と品質を確認できるため、管理者の現場訪問回数を減らせる。
さらにネクストステージの認定現場監査士による第三者施工確認サービスも提供する。建築士資格や木造建築に関する経験を有する外部の専門スタッフが遠隔から施工状況の確認を行い、施工品質を担保する。担当者によると「リフォーム工事は単価が低いため、現地に足を運んで監査するコストをかけるのが難しい。オンライン監査を取り入れることで低コストでも品質を確保できる」としている。
アナリティクス機能では、売り上げやアンケートによる顧客満足度、技能者のレベルなどを分析し、グラフなどで可視化する。現場ごとの課題分析や協力業者の評価に活用可能だ。
費用は月額制で、社内利用アカウント数5人まで1万5000円、10人まで2万9000円、20人まで5万6000円。第三者施工確認機能は従量制。
料金体系では、協力業者アカウントを無制限で発行できる点が特徴だ。担当者によると「リフォームは小規模案件を数多くこなすため、関わる協力業者も多い。アカウント数が導入のネックにならないよう、元請けのみを課金対象として協力業者アカウントは無制限で利用できるようにした」。
RePPLIにはこの他、案件管理や工程管理機能、チャット機能、職人オファー機能なども搭載する予定だ。ネクストステージでは2026年2月の提供開始に向け、引き続き開発を進める。
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