アットホームは、マンションやアパートの物件写真で、周辺住宅などで干されている洗濯物を自動で検出し、モザイク処理するAIサービスの提供を開始する。人の顔やナンバープレートにも対応し、個人が特定できないようにぼかすことで、居住者のプライバシーが守られる。
不動産情報サービスのアットホームは、不動産物件の画像から洗濯物を検知し、自動でモザイク処理するサービス「不適切画像検出・加工AI(洗濯物)」の提供を開始すると発表した。
AIモデルは、グループ会社でデータ解析事業のアットホームラボが開発した。モザイク処理の自動化で、不動産会社の業務負担が軽減するとともに、居住者のプライバシーも保護できる。
不動産会社は日々大量の物件画像を取り扱っており、中には建物や土地の外観画像があり、周辺住宅の洗濯物が意図せず映り込んでしまう。こうした画像はプライバシー保護の観点から適切な処理が必要となる。しかし、現状は不動産会社の担当者が目視で確認し、一件ずつ手作業で処理しなければならず、大きな業務負担となっている。
そこで、アットホームは画像に映り込んでしまった洗濯物を検知し、検出箇所に自動でモザイク加工を施すAIをArithmer(アリスマー)と共同で開発した。
既にアットホームでは、物件画像に含む人の顔や車のナンバープレートなど、個人特定につながる情報を自動で検知し、モザイク処理を施すAIモデルを提供している。別プランの顔やナンバープレートのAIサービスと併用すれば、プライバシー保護がより強化される。
使い方は、画像をアップロードするだけ。後はAIが自動検知し、検出した箇所のみに自動でモザイクをかける。追加で加工したい場合は、専門ツールや技術がなくても手動で任意の場所を簡単にぼかすことも可能だ。
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