三菱電機は、都内で取引先向けの展示会「暮らしと設備のソリューション展2025」を開催した。会場では、家電統合アプリケーションを活用したIoTソリューションやスマートオフィス実現につながる新技術を披露した。
三菱電機は2025年8月27日と28日の2日間、東京ビッグサイトで法人向けプライベート展示会「三菱電機 暮らしと設備のソリューション展2025」を開催し、多様化する社会課題に対応したIoTソリューションを披露した。
環境意識や省エネニーズの高まりに対し、ビルやオフィスでの人の位置情報や空調機器を活用したスマートオフィスのトータルソリューション、住宅用IoTソリューションなどの最新技術を実機デモンストレーションを交えて紹介した。
住宅IoTソリューションエリアでは、三菱電機の家電統合アプリ「MyMU(マイエムユー)」を中心に展示した。MyMUは、エアコンや冷蔵庫、エコキュート、住宅設備など複数の自社製品を一括管理/操作するスマートフォン向けのIoTアプリケーション。クラウド型IoTライフソリューションプラットフォーム「Linova(リノバ)」と連動し、製品の遠隔操作や状態確認、省エネ機能の利用などができる。
会場には体験型ブースを設け、MyMUと家電を実際につないでさまざまな生活シーンを再現した。「IoTのあるくらし」ブースでは、三菱電機のエアコンに搭載されている人感センサー「ムーブアイ」とMyMUの連携によるエアコン操作をデモ。スマホで部屋の熱画像を確認し、温度を下げたい場所に冷風を送るエアコンのフラップ操作が体験できた。
「空気のおすそわけ」ブースでは、マルチエリア空調システム「Good Share!(グッシェア)」のデモ環境を用意。リビングのエアコンで整えた空気を玄関や脱衣所、ランドリールーム、ウォークインクローゼットなど、エアコンがない空間に送風することで、温度差を軽減する仕組みを紹介した。
また、住宅向けカーボンニュートラルの取り組みを紹介するパネルを展示。2025年8月25日から住宅メーカーやデベロッパー向けに提供を開始したIoT機器管理サービス「AMANOHARA(アマノハラ)」やMyMUを活用したクラウドHEMSサービス、エコキュートによるデマンドレスポンス(DR)などについて解説した。
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