EggAIとIHIインフラ建設は、橋梁などのインフラ設計照査業務において、既存の図面チェックリストの情報を活用し、照査報告書の作成を自動化するシステムを共同開発した。
EggAIは2025年8月26日、IHIインフラ建設と、橋梁(きょうりょう)などのインフラ設計照査業務で照査報告書の作成を自動化するシステムを共同開発し、2025年度下期から本格稼働を開始すると発表した。EggAIによれば、新システムにより年間1000時間以上の工数削減が期待できるという。
両社が開発した「設計照査報告書自動作成システム(仮称)」は、照査業務で作成する照査一覧表と問題点の説明資料の作成を自動化するもの。従来は担当者ごとに作成しており、特に若手社員ほど作成に要する時間が長く、業務負荷が高い傾向にあった。
新システムは、Excel形式の「図面チェックリスト」に入力された不適合項目を自動抽出し、報告書のテンプレートを自動生成する。これにより、所要の業務品質を確保しながら、作成時間を大幅に削減できるという。
将来は、橋梁データベースの自動更新や、AIによる図面チェックリストの自動作成といった機能の拡張も視野に入れている。
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