他にも、ESCを内蔵したドローン用モーターも参考出品した。目標重量は、ESC1枚搭載の標準モデルで約900グラム、ESC2枚搭載の冗長モデルで約1100グラム。高性能なESCを内蔵しながら、薄型/密閉の構造をとることで、軽量性と耐環境性を両立しており、さまざまな気象条件下でも安定した運用が可能なモーターだ。
「産業用からエンターテインメントまで、さまざまなシーンでの利用を想定している。現場ではどの程度の性能が求められているのかを探りながら今後も開発を進めていきたい」と担当者は語る。冗長構成など、安全性へのニーズを見極めつつ、用途に応じた最適なモデルの展開を目指している。
Japan Droneの出展は、ニデックにとって初の試みだった。展示会場で、ドローン開発者や運用者からの生の声を聞けたことは大きな収穫だという。担当者は「実機を見ていただきながら、どのようなサイズや性能が求められているのかを知ることができた。これからは、いただいた意見をもとに市場ニーズを見極め、売れ筋を見極めながら製品化につなげていきたい」と展望を語る。
ESC/モーターという“縁の下の力持ち”が進化することで、ドローンの信頼性/性能はさらなる高みへと導かれる。ニデックの技術が、空のモビリティーの未来を支えていく日は近いかもしれない。
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