外部足場計画図の自動化システム発売、大規模修繕工事をワンストップ支援現場管理

システムズナカシマは、ビル/マンションなどの大規模修繕工事業者向けに、外部足場の計画図作成を自動化する新システム「TRSII 足場」を発売した。既存の「TRSII 下地」「TRSII 拾い」にTRSII 足場が加わったことで、足場計画図の作成から劣化図による修繕箇所の可視化、塗装面や補修箇所の拾い数量積算まで、工事に関わる業務全体をワンストップで支援可能になった。

» 2025年06月05日 13時00分 公開
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 建設設備業向けCADソリューションを展開するシステムズナカシマは2025年6月2日、ビル/マンションなどの大規模修繕工事業者向けに、外部足場の計画図作成を自動化する新システム「TRSII 足場」を発売した。

「TRSII 足場」を発売 「TRSII 足場」を発売 出典:システムズナカシマプレスリリース

 新製品は改修工事総合支援システム「TRSII」シリーズの第3弾。既存の「TRSII 下地」「TRSII 拾い」にTRSII 足場が加わったことで、足場計画図の作成から劣化図による修繕箇所の可視化、塗装面や補修箇所の拾い数量積算まで、工事に関わる業務全体をワンストップで支援可能になった。

 TRSII 足場は、枠組、単管ブラケット、くさび緊結式、次世代足場に対応し、平面部材の割付シミュレーションや立面図の自動作成機能を備える。足場設置届(労働基準法第88条)に必要な申請図面作成や、朝顔/壁つなぎの自動配置、部材数量の自動積算も可能で、業務効率化に貢献する。

 「TRSII」シリーズは、ティスコの改修積算システムと、システムズナカシマのCADエンジン技術を組み合わせて開発した。TRSII 下地では外壁劣化図の作成と補修数量の積算を、TRSII 拾いではPDFや紙図面からの面積/長さ/個数の拾い出しや積算根拠表の自動貼付などに対応している。

 販売は全国のOA機器商社や建材商社を通じた代理店経由で行い、初年度は約200社、300ライセンスの導入を目指す。

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