ジュンテクノサービスは、水中ドローンを用いた上下水道管などのインフラ点検サービスを提供している。水を抜かずに水中設備の状態を遠隔で確認できるだけでなく、色水を用いた「トレーサー検査」で水流の流れも可視化できる。
ジュンテクノサービスは2025年1月30日、水中ドローンを用いたインフラ点検ソリューションを発表した。
ジュンテクノサービスは、QYSEA Technologyが開発製造している水中ドローン「FIFISH」シリーズを用いたインフラ点検を実施している。2025年1月末までに、ダムや農業用水、河川、港湾、上下水、水産関連施設、工場といった施設での水中環境で業務を進めてきた。
水中ドローンを用いることで、水を抜かずに水中設備の状態を遠隔で安全に確認できる。従来は、水を抜くのに時間やコストを要していた他、高いスキルを有する潜水士が調査に当たる必要があった。
水中ドローンにオプションツールのウオーターサンプラーを搭載することで、色水を用いた「トレーサー検査」も可能となる。水流の動きを可視化し、流れの異常や漏水の有無を特定。特に上下水道管の点検において、目視で確認しにくい水の動きをとらえられる。
水中ドローンは、浄水場の貯水槽や、フィルターを通過した後の水路など、視界を十分に確保できる環境での点検に適する。下水道管など異物が多く混入した環境では、異物がドローンのモーター部に絡まる可能性があるため、現時点では直接的な調査が難しい場合もあるという。
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