日本政府パビリオン「日本館」を見学! 佐藤オオキ氏と日建設計が循環社会の未来を具現化大阪・関西万博(4/4 ページ)

» 2025年02月06日 16時36分 公開
[松永弥生BUILT]
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「宇宙の神秘に触れる」特別展示「火星の石」

 「宇宙の神秘に触れる」展示として、火星から飛来したと考えられる隕石を披露している。約1000万〜1300万年前に火星から飛来し、数万年前に地球へ到達したとされる。重さ12.7キロ、縦29センチ、横17.5センチの世界最大級の大きさ。

 隕石には、かつて火星に水が存在していた証拠となる粘土鉱物が含まれており、生命の起源や水の役割を解明する手が掛かりと期待されている。隕石は、来館者に宇宙と生命のつながりを考える貴重な機会となり得る。

 展示室では、ガラスケース内に隕石の本体が置かれる他、隕石をスライスした欠片(かけら)が壁面にも陳列。会期中には来場者が隕石に触れられる体験コーナーも設ける予定で、より深く宇宙を感じられる仕組みが用意されるそうだ。

特別展示「火星の石」 特別展示「火星の石」 筆者撮影
内覧会では写真が置かれていた 内覧会では写真が置かれていた 筆者撮影
壁面の円盤にある穴に、スライスされた火星の石の欠片が埋め込まれる予定 壁面の円盤にある穴に、スライスされた火星の石の欠片が埋め込まれる予定 筆者撮影

大阪・関西万博で未来を体感しよう

 日本館は、建物自体の設計や構造、展示内容を通じて、循環型社会の実現に向けた具体的なビジョンを示している。2025年4月13日〜10月13日の万博会期中にぜひ訪れ、その未来像を体感してほしい。

「日本館」画像一覧: ※クリックで拡大

日本館の完成予想図 3つのエリアで全ての命がつながり合う「循環」を象徴 日本館の外観 2階建ての上の部分にCLTを利用している 日本館の内部通路 CLTとガラスの組み合わせで、内部と外部のつながりを表現 「ゴミの再生工場」とも言えるバイオガスプラント 発酵槽展示コーナーでは、約700枚の発光パネルで微生物の動きを象徴する光の演出が行われる 光の演出のイメージパネル 水盤ではごみを微生物の力で分解し、水として再生する 32種類の藻類に扮したハローキティの展示 ハローキティは1体が約1メートルの大きさ 顕微鏡でしか観察できない藻類に扮したハローキティも 藻類を含む光合成を行う生物を培養する装置「フォトバイオリアクター」 展示のイメージパネル。緑に包まれ森林浴のような癒し体験となる 合計178本のチューブが視界に広がる 特別展示「火星の石」 内覧会では写真が置かれていた 壁面の円盤にある穴に、スライスされた火星の石の欠片が埋め込まれる予定


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