大和ハウス工業は、軽量鉄骨造3階建て戸建住宅商品「xevo M3」を発売した。内外ダブル断熱と太陽光発電システムを搭載し、ZEHに標準対応する。
大和ハウス工業は2025年1月6日、軽量鉄骨造3階建て戸建住宅商品「xevo M3(ジーヴォ/エムスリー)」を発売した。開発コンセプトは「都市にちょうどいい3階建て」。外断熱と内断熱を組み合わせた「内外ダブル断熱」と太陽光発電システムを搭載することで、軽量鉄骨造3階建て戸建住宅商品で初めてZEHに標準対応した。
xevo M3は、柱を両側のパネルフレームで挟み込み3本一体とすることで、強度を保ちながら壁厚を薄くできる自社独自の構造を採用。また、軽量鉄骨造は一般的な重量鉄骨造と比べて柱型が室内に出ず、外壁の厚さが抑えられるため、都市部の狭小地にも適している。延べ床面積126立方メートル3階建ての建物で比較した場合、数値上は同じ床面積だが、各階約1帖(約2平方メートル)分、建物全体で約3帖分のゆとりが生じる。
外壁に、軽量鉄骨造2階建て戸建住宅商品「xevo」シリーズにも採用されている内外ダブル断熱を標準採用し、二重防水や防湿性性能も備えながら、高耐久性と省エネ性を実現した。
外観は自由設計の対応力を生かし、片キャンチタイプ、キャンチルームタイプ、ロジアタイプ、ボックスタイプの4種類を提案する。ファサード外壁はタイルを標準採用し、タイル以外の外壁には高い耐候性を発揮する独自の外壁塗装「XE(ジー)コートMII(エムツー)」を施した。紫外線から着色層を守って色あせを長期間防ぎ、塗膜が劣化しにくく汚れが落としやすいためメンテナンスコストが低減する。
販売地域は、全国(沖縄県、省エネ地域区分1〜3地域と8地域、多雪区域150センチ超は対象外)。販売価格は1都3県で単価128万円(税込み)から。年間150棟の販売を目指す。
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