ウェザーニューズは、7つの気象要素を1分ごとに観測する気象IoTセンサー「ソラテナPro」に連続雨量算出機能を追加した。連続雨量50ミリでプッシュ通知し、悪天候時に労働安全衛生法の順守を支援する。
ウェザーニューズは2024年11月6日、気象IoT(モノのインターネット)センサー「ソラテナPro」に連続雨量算出機能を追加した。
ソラテナProは、1分ごとに気温や湿度、風速、雨量といった7つの気象要素を観測できる小型の気象観測機。災害レベルとなる毎時50ミリの大雨や秒速50メートルの強風まで観測し、お天気アプリで天気予報も確認できる。
連続雨量算出機能では、1分ごとに設置場所の降雨を積算し、アプリやPC用Webサイトにリアルタイムに表示する。現在の連続雨量に加えて、これまでの雨量の上昇はグラフで確認できる。また、日付を指定して連続雨量を確認できる他、CSVで過去データをダウンロードして当時の連続雨量や被害状況を分析できる。
労働安全衛生法で1回の降水量50ミリが、高所作業や足場の組み立てなど特定の屋外作業の中止基準に用いられており、雨が長引くと低い土地の建設現場では浸水のリスクが出る他、山間部の工事現場やクレーンを用いたイベントの設営現場などでは土砂災害の危険性も生じる。そのため、ソラテナProの観測データを監視することにより、建設現場やイベント会場設営の可否判断や労働安全衛生法に基づく連続雨量の順守に使える。
また、今回新たに連続雨量のアラート通知機能も開発した。ソラテナProの通知設定画面で連続雨量が50ミリ以上を観測した場合など連続雨量や平均風速の値をあらかじめ設定することで、値に達した場合にメールとスマートフォンへのプッシュ通知で即時に知らせる。連続雨量の通知設定は利用者が自由に変更できるため、作業や安全確認の状況に合わせて通知を受け取り、大雨のリスクを迅速に把握できる。
複数人でリスク情報を同時に受け取れるため、迅速な準備や対策に寄与する。また、雨雲や地震、津波、落雷、台風情報などをプッシュ通知するウェザーニュース会員専用の「現在地連動アラーム」も利用できる。
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