黒岩氏は、飲食店で空気の流入口と流出口の位置を逆にして換気の状態を解析した例も示した。この例でも、時間あたりで店内に流入する空気量は同じ。単純に空気の流入口と流出口の位置関係を交換しただけの違いだが、その結果にも大きな差が表れた。
次にクリーンルームの例は、1つの排気口と2つの空気流入口がある場合、2つの空気流入口から空気を入れる量をどう配分すると効率的な換気ができるかという解析だ。前提条件として、2つの流入口から送られる空気の総量は一定だ。空気口1全開(空気口2全閉)のcase1から、空気口2全開(空気口1全閉)のcase5までの5パターンで、空気質がどう変化するかを示した。
シミュレーション結果は、2つの空気流入口から同じ量の空気を入れたcase3が最も換気効率が良いと分かった。
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