長谷工コーポレーションと東京ボード工業は、建設現場で発生した木くずを、製品の原料やエネルギーとして100%再資源化する取り組みを開始した。木くず搬出と再生品のパーティクルボード製品納入を同時に行うことで、運搬の効率化とCO2削減につなげる。
長谷工コーポレーションは2024年9月9日、首都圏の建設現場で発生した木くずを製品の原料やエネルギーとして100%リサイクルする「木くずの資源循環」の取り組みを開始したと発表した。この取り組みでは木くず中間処理会社の東京ボード工業と連携し、木くず搬出と再生品のパーティクルボード製品(板状の建築材料)納入を同時に行うことで、運搬の効率化と車両が排出するCO2削減につなげる。
搬出した木くずは、製品の材料として再利用する「マテリアルリサイクル」により、パーティクルボードに再生して炭素を固定。原料として利用できない木くずはバイオマス発電所で焼却時の熱エネルギーを回収(サーマルリカバリー)し、建設現場の電力として利用するなど、木くずを余すことなく活用する。
長谷工グループは、2050年カーボンニュートラル実現に向けて、2021年12月16日付で長谷工グループ気候変動対応方針「HASEKO ZERO‐Emission」を制定した。気候変動対応への取り組みでは、建設現場で使用する電力の100%再エネ化や電動機材の積極的採用を進めている。
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