建設システム(KENTEM)は、CSPI-EXPO 2024で最新製品として、タブレットで映した現場映像に設計の3Dモデルを投影する「快測AR」と、日々の現場作業で普段使いもできる建設業向け総合防災アプリ「クロスゼロ for ビジネス+建設」を紹介した。
建設業向け施工管理ソフトウェアの開発や販売を手掛ける建設システム(KENTEM)は「第6回 建設・測量生産性向上展(CSPI-EXPO 2024)」(会期:2024年5月22〜24日、幕張メッセ)に出展した。ブースには、計測、BIM/CIM、工事管理、現場管理、オンライン情報共有など多岐にわたるソリューション群を披露した。その中でも、ひと際目を引いた建設業向けAR(拡張現実)アプリ「快測AR」と現場効率化と防災対策を融合した「クロスゼロ for ビジネス+建設」の2製品を採り上げる。
建設業向けAR(拡張現実)アプリ「快測AR」は、2024年6月25日にリリースした現場管理モバイルアプリ「快測シリーズ」に加わった新製品だ。
iPadやAR Core搭載のAndroidタブレットの画面に映し出された現場映像に、3Dデータを重ね合わせるARアプリで、リアル世界(現況)に設計データの3Dモデルを配置することで、施工前でも完成形のイメージが容易につかめ、工事関係者間での合意形成がスムーズに図れる。3Dモデルはレイヤーごとに、表示/非表示の切り替えられ、施工ステップに応じてイメージを確認し、工程ごとの進捗管理にも役立つ。
使用方法はまず、「KENTEMマーカー」を任意の箇所に設置し、その中心をICT施工現場端末アプリ「快測ナビ」で観測する。次に、快測ナビで観測した座標値を示すQRコードを快測ARで読み込むと、マーカーを自動認識し、3Dモデルを投影するための位置合わせを行う。
操作がシンプルなので、3Dモデルが本来の位置からズレて表示されても、再度の位置合わせに手間がかからない。現場の基準点などの座標2点を用いた「簡易2点合わせ機能」も備え、公共座標のXYZを登録し、見通せる基準点と参照点を合わせるだけでも、3Dモデルの位置合わせができる。
投影可能な3Dモデルは、建設システムが展開する「INNOSiTE(イノサイト)」シリーズの3D施工データソフトウェア「SiTECH 3D」、多彩なファイルフォーマットに対応し、統合したBIM/CIMモデルを作れる「SiTE-NEXUS」、点群処理の「SiTE-Scope」、3D構造物モデル用の「SiTE-STRUCTURE」で作成した各種3Dモデルと、「SiTE-NEXUS」に取り込んだ3Dイラスト、IFC形式のBIM/CIMデータやSketchUpのデータなど。
建設システムの商品担当者は、AR技術を活用した製品は多数上市されているが、新技術ゆえに導入をためらう業者も少なくないと前置きしつつ、「(快測ARは)既に快測ナビなどを使用する施工業者にとって扱いやすい設計になっているため、導入に向けた心理的障壁も低いはず」と自信を示した。
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