大手建設機械メーカーのコマツと、NTTドコモやソニー、野村総合研究所の4社共同で設立したEARTHBRAIN(アースブレイン)は、建機の電動化というハードと、建設生産プロセス全体のあらゆるデータをICTで有機的につなぐ「Smart Construction」のソフトの両面で、建設現場をデジタルで変革する未来図を描いている。
コマツ(小松製作所)と、子会社のランドログを吸収して2021年7月に設立したEARTHBRAIN(アースブレイン)は、「第6回 建設・測量生産性向上展(CSPI-EXPO 2024)」(会期:2024年5月22〜24日、幕張メッセ)に共同出展した。屋内外にブースを展開し、電動建機と「Smart Construction(スマートコンストラクション)」のソフトとハードの双方で、デジタル変革する建設現場の未来像を提示した。
屋内ブースは、2つの商品群で構成。1つはコマツが販売する電動建機群。リチウムイオンバッテリーを搭載した20トンクラスの電動ショベル「PC200LCE-11」、電動ショベル「PC138E-11」「PC30E-6」、電動マイクロショベル「PC05E-1」、電動フォークリフト「FE25G-2ce」と大小さまざまなサイズの電動建機を出品した。
2050年のカーボンニュートラル達成に向けて、建機の電動化は世界的な潮流となりつつある。日本でも2023年10月、国土交通省の「GX(グリーントランスフォーメーション)建設機械認定制度」がスタート。認定制度を通して、建設現場でGX建機の普及を促し、建設業の脱炭素化につなげる施策だ。
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