熊谷組は旭ダンケは、住宅品質確保促進法に適応した環境配慮型ハーフプレキャスト(PCa)床板を開発した。使用するセメントの一部を高炉スラグ微粉末に置き換え、現行製品と同等の品質で低炭素化を実現する。
熊谷組と旭ダンケは共同で、住宅品質確保促進法(以下、品確法)に適応した環境配慮型ハーフプレキャスト(PCa)床板を開発した。既に生産ラインでの試験施工を行い、現行の製品と比較した結果、現行の製品と同等な品質が確保されることを確認している。
環境配慮型ハーフプレキャスト(PCa)床板は中高層マンションの床への適用を目的に、環境負荷低減を目指してコンクリート調合を設計した。品確法劣化等級3に適応しながら、現行の製品と同等な品質性能を確保している。CO2排出量を現行の製品(コンクリート材料のみ)と比較すると、約19%削減している。
コンクリートの原材料となるセメントの製造には、大量の天然資源とエネルギーが必要で、製造過程で多くの二酸化炭素が排出される。そのため、環境負荷低減と持続可能性を目指したコンクリート技術が多数開発されている。また、分譲の中高層マンションは、品確法の適用物件が多く、労務不足により、コンクリート部材もプレキャスト化して、品確法に適応したプレキャスト板への需要が高まることが予想されている。
熊谷組は、環境配慮型ハーフプレキャスト床板を自社物件への適用を積極的に行う予定だが、将来は他社への販売も検討している。製品コストは現行製品と比較して若干、上昇することが懸念されるため、価格については現在検討中だ。
今後は、適用対象の範囲を拡大するため、さまざまなPCa部材を開発するとともに環境ラベル取得など技術の開発を進めていく。
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