リーガルテックは建設業のDX支援を目的に、仮想空間で2DCAD図面含む機密文書を一元管理するVDRの活用を開始する。セキュリティや効率性、透明性を向上させ、競争力のある持続可能な建設ビジネスの構築につなげる。
リーガルテックは2024年4月2日、建設業のデータ共有やDXを支援するオンラインプラットフォーム「リーガルテックVDR(Virtual Data Room)建設業」の提供を開始した。
リーガルテックVDRは機密情報を安全に共有できるソリューションとして、M&Aや不動産取引、法的レビュー、投資銀行業務などで利用されている。今回、シリーズの機能を建設業に応用することで、業界のDXを推進し、業務の効率化やコスト削減、プロジェクトの透明性向上を図る。
リーガルテックVDR建設業は、プロジェクトに関する文書の一元管理や機密情報の安全な共有、プロジェクト関係者とのリアルタイムでの情報共有、コンプライアンスと監査の容易化、効率的なプロジェクト管理などを実現するプラットフォームだ。
3DCADデータのブラウザ共有機能を持ち、3Dモデルを通じてプロジェクトを可視化し、プロジェクト関係者はブラウザを通じて、いつでも設計図を直感的に閲覧、検討可能だ。設計の変更や更新などは即座に全関係者に共有されるため、誤解や遅延のリスクが減少する。詳細な3Dモデルを通じて、プロジェクトの進捗状況や問題点を迅速に共有し、効率的な意思決定を促進する。
サイバーセキュリティ対策では、高度なセキュリティプロトコルによるデータ保護や、特定ユーザーに限定したアクセス権付与、アクセス者メールアドレスの画面表示などの機能を備える。設計図や財務情報などの機密情報を安全に共有し、不正アクセスや情報漏洩のリスクを最小限に低減する。
また、監査証跡機能による活動の追跡機能により、プロジェクトに関連する全てのドキュメントの履歴が維持される。法規制の順守の確認や内部/外部監査の際に、必要な情報を迅速に提供できる。
リーガルテックVDR 建設業は、データの収集、共有、シミュレーション、分析の4つの流れをシステム上で繰り返し、建設業DXの鍵となるデジタルツインを効率よく構築する。
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