新型コロナウイルスの5類移行を受け、スポーツイベントの客足回復が進んでいる。イベント自体の面白さはもちろん、リアル観戦にしかない選手たちの戦う姿に心を動かされる人々は多い。そうした中、試合中に選手と観客をダイレクトでつなぐツールとして導入されつつあるのが、観戦時の音声配信クラウドサービス「CHEERPHONE(チアホン)」だ。
新型コロナウイルスによるパンデミックの収束などを背景に、スポーツ観戦が再び盛り上がりをみせている。熱狂に沸き立つ会場でのリアル観戦は、ヴァーチャルでは替えのきかない体験だ。ここ最近、ファンやスポーツチームの運営企業から、リアル観戦をさらに盛り上げるツールに注目が集まっている。
スポーツ観戦に訪れるファンに、応援理由を聞いたアンケート調査によると、「過去/現在に魅力的な選手や監督、コーチがいるから」との回答が56.3%と過半数以上を占めている。選手や監督、コーチの魅力をどう伝えていくかが、ファン獲得には欠かせないことを裏付けるデータだ。しかし、現状は、来場を促すサービスや競技場内のグルメ、スタジアム演出などのエンタテイメント施策にとどまっている。
そうした状況にあって、ファンの満足度を向上させる施策として注目が集まっているツールが、パナソニック エレクトリックワークス社のスポーツビジネス推進部が提供する音声配信クラウドサービス「CHEERPHONE(チアホン)」だ。
CHEERPHONEは、来場者のスマートフォンを通じて音声配信するツールで、MCやゲストが深掘りした試合解説を発信できる。観客が聞くには、QRコードだけでアクセスし、アプリのインストールも必要ない。音声の遅延時間も0.3秒と短く、試合状況に応じたライブ感のある音声コメントを受け取れる。音声を聞くだけでなく、視聴者がメッセージを配信者に送ったり、「いいね」機能で同意を伝えたりと相互コミュニケーションも実現する。
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