BIMを語る上で欠かせない「IFC」とは?【BIMはじめの一歩編】BUILTトレンドウォッチ(1)(1/2 ページ)

野原グループが運営する「BuildApp News(ビルドアップ ニュース)」とBUILTがコラボした本連載「BUILTトレンドウォッチ」では、建設DXの実現に向けた基礎知識から、法令動向、最新技術など、旬なキーワードをピックアップして解説します。

» 2024年02月09日 10時00分 公開

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 IFCとはBIMを語る上で欠かせない、オブジェクトを共有する際のファイル形式のことで、さまざまな情報を伝達できます。そこで連載第1回は、IFCとは何かやIFCを用いた情報伝達について解説します。

IFCとは

 IFCとは、建設業界でオブジェクトを共有する際のファイル形式を指します。「Industry Foundation Classes」の頭文字をとってIFCと呼び、BIMのデータを共有するために使われているファイル形式です。

 IFCが使われているBIM(Building Information Modeling)は、IFCデータをもとにコンピュータ上に建築物のデータベースを3次元化し、建築の設計や施工、維持管理に関わる情報活用を行う技術のことです。

 建築業界で広く使われるCADは、線分表現としての情報のみで作図するものでしたが、BIMのIFCは、立体的なオブジェクトを使用した情報伝達が可能です。

 BIMを活用した3次元モデルでは、構造物の寸法や空間構造などをモデルから取得できるため、従来の2次元図面からの転換が進められています。

 BIMが推進されている背景から、IFCは、建設業界でオブジェクトを共有するための標準的なフォーマットとして注目を集めています。

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