竹中工務店は、建築空間をメタバース内で体験できるようにする目的で、ジャパンメタバース経済圏構想のメタバース空間構築プロジェクト「リュウグウコク」の実証実験に参加すると表明した。
竹中工務店は、JP UNIVERSEが推進する「ジャパンメタバース経済圏構想」から生まれたRPG(ロール・プレイング・ゲーム)プロジェクト「リュウグウコク」で、企業のリアルなプロダクトをメタバース空間内で体験する実証実験に参加すると発表した。
実証実験では、TSIホールディングスやTOPPAN、三菱自動車工業、三井住友フィナンシャルグループ、ヤマハなどの協力企業とともに、ゲーム/メタバースの体験と参加企業が紹介したい製品やコンテンツを仮想空間で融合させた技術検証を行う。
ジャパンメタバース経済圏構想とは、オープンメタバース基盤のリュウグウコクを中心に据え、異なるメタバースサービスやプラットフォームの相互運用によって形成されるエコシステム構築のプロジェクト。2023年2月に、ジェーシービー、みずほフィナンシャルグループ、三井住友フィナンシャルグループ、三菱UFJフィナンシャル・グループ、りそなホールディングス、損害保険ジャパン、TOPPAN、富士通、三菱商事、TBT Labが基本合意書を締結した。
リュウグウコクは、ゲーム開発スタジオのJP GAMESが提供するRPG/メタバース制作のミドルウェア「PEGASUS WORLD KIT」を使って進められているRPGプロジェクト。リュウグウコクの世界では、ユーザーが自分の好きなアバターで冒険に参加できるだけでなく、企業が提供する現実のプロダクトを遊びの中で使用できる。ユーザーにとっては、企業の製品やコンテンツをメタバース内で体験できる機会となり、企業にとってはメタバース内での空間体験を通じて、新たな顧客と出会える場となると期待されている。
竹中工務店は、「想いをかたちに、未来へつなぐ」というグループメッセージのもと、社会そしてステークホルダーとの対話を大切にしてきた。今回の取り組みは、建築空間の体験をステークホルダーに提供する。具体的には、リュウグウコクの世界でレガシー建築などをリモートで楽しむなどで、ステークホルダーとのコミュニケーションを深めるととともに、建築文化のさらなる発展に寄与していく。
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