野田配管工業が提供する教育型建設業マッチングサービス「現場のヒーロー」が、SmartHRの「WORK DESIGN AWARD」PRODUCT部門を受賞した。
配管工事を中心に鍛冶工事などを手掛ける野田配管工業が提供する教育型建設業マッチングサービス「現場のヒーロー」が2023年11月、SmartHR主催の「WORK DESIGN AWARD」のPRODUCT部門を受賞した。
2023年11月23日にSmartHR本社で開催した授賞式。「WORK DESIGN AWARD」PRODUCT部門を受賞した野田配管工業の代表取締役 野田秀太郎氏(左から2人目) 出典:野田配管工業プレスリリースWORK DESIGN AWARDは、働き方をアップデートしたACTION、PRODUCT、PERSONをビジネスパーソン1万人が選ぶ表彰制度。今回受賞したPRODUCT部門は、働き方の課題解決や働きやすさの前進に貢献するプロダクト/サービス/コンテンツなどを対象としている。現場のヒーローは、職人の技術向上や待遇改善など、建設現場の働き方を改革する取り組みが評価されて受賞となった。
現場のヒーローで提供するサービスは発注元と職人のマッチング、作業完了までの一連の知識を学べる職人向けスキルアップ研修(オンライン講座)「現場の極意」、スマートフォンアプリ「配管工七つ道具」の3つだ。マッチングでは、職人は気軽に工事案件のエントリーボタンを押すだけで、事業者(発注者)とつながる。直接仕事を受注するため、中間マージンを取られずに済み、正当な単価で仕事を受注できる。職人のスキルを可視化する技術ランク認定試験も用意されており、自分の技術ランクを確かめてから応募するので、受発注のミスマッチも防げる。
2022年に提供を開始した配管工七つ道具は、配管工事で役立つツールで職人をサポートするiOS/Android対応のアプリ。7つの機能とは、配管カッティング寸法算出、配管継手早見表、フランジ早見表、累積寸法、三角関数、配管材質、記号表で構成。
このうち、配管部品のカッティング寸法では、図面の継手から継手の芯々寸法を入力することで、継手の寸法を差し引いたパイプのカッティング寸法を算出し、ややこしい計算を正確かつ手軽にし、作業ミスの削減に貢献する。寸法計算だけでなく、どの配管継手やフランジが必要なのか、ワンタップで見つけられる機能も搭載している他、部品のサイズや図面に使われる記号など、基本的な情報も網羅し、べテランだけでなく、経験の浅い職人にも業務で役立つ機能が備わっている。
現場のヒーローは、職人から建設会社社長になった野田配管工業 代表取締役 野田秀太郎氏が、近年問題となっている中抜きピンハネ業者の排除といった建設業界の待遇改善、職人の技術レベル把握や作業効率向上の必要性を感じ立ち上げた。職人が適切な教育を受け、発注元が優秀な職人へ直接アプローチできる環境の提供をミッションとしている。
野田配管工業は次のステップとして、施工ミスを大幅に減らし、建設コストを極限まで下げるAIアプリ「現場の軍師」の開発に乗り出している。今回の受賞を足掛かりに、大手AI企業や投資家に向けアプローチを検討し、2024年4月までに大手AI企業とのジョイントベンチャーを目標に掲げる。
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