L is Bは、撮影するだけで写真や動画にタグが付き、クラウドに保存される現場向けカメラアプリ「タグショット」と、写真を自動分類して帳票出力まで可能な「タグアルバム」をリリースした。
L is Bは2023年6月28日、新たなサービスとして、撮るだけで写真や動画にタグが付き、クラウド上に保存される現場向けカメラアプリ「タグショット」と、撮った写真が自動分類され帳票出力まで可能な「タグアルバム」のサービスを開始した。
建設業界では、働き方改革関連法の施行まで、残り1年を切る中、現場での時間外労働は、主に事務作業に多く費やされていることが指摘されている。特に工事現場での報告書の作成をはじめ、現場で撮影した写真/動画の分類など、作業に膨大な時間が必要とされている。こうした課題を解決するため、L is Bではタグショット/タグアルバムを開発するに至った。
タグショット/タグアルバムは、撮影するだけでクラウド上に写真や動画などのデータを自動で保存/分類/共有する新サービス。また、膨大な写真を活用できるため、それらを使用した書類作成に関わる手間を省ける。現場で撮影される多種多様な写真に状態や場所・品質など、現場に関連する情報を管理者が、あらかじめタグとして用意することで品質管理や安全管理につながる。
タグショットは、現場でiOS対応のアプリを起動し、タグを選択してシャッターを押すだけで、撮った写真や動画はクラウド上に自動で保存される。端末の写真を手動でアップロードする手間もなくなり、特定の端末にだけデータが残ってしまう問題も回避できる。Wi-Fi接続時のみに、アップロードする設定にすれば、通信量の心配もない。
また、電子小黒板に対応し、現場で黒板テンプレートを選択して撮影すれば、黒板作成作業が簡略化する。事前に事務所で黒板情報を黒板マスターに設定するだけなので、管理自体は簡単に済む。撮影時に黒板内容へ文字を入力することにも応じ、CSV形式で一括読み込みや書き出せ、複数枚の黒板でも一括管理が実現する。
写真や動画には、撮影時に選んだタグの情報が記録されている。そのため、クラウドに保管した数千〜数万枚以上にもなる現場写真からタグや日時、黒板情報、撮影者などで絞り込み、必要な写真や動画を瞬時に探し出せる。タグに適切なものがなければ、現場で#(ハッシュタグ)を作成することも可能で、テンプレートのタグマスターに制限されることなく、柔軟にタグを追加できる。
帳票作成では、タグアルバム」上に保存された写真を選択するだけで、簡単に帳票が作れる。タグ情報や黒板情報、日時、担当者などの情報の表示/非表示も選択可能で、一度に最大200枚の写真をページごとに1〜3枚表示した帳票を作成し、PDF形式での出力にも対応している。
L is Bは、施工管理ソフトウェア産業協会(J-COMSIA)入会済みで、現在は検定合格に向けて、改ざん検知機能の開発を進めている(2023年6月28日現在)。そのため、将来は現場写真を公的な情報として利用することも見込まれている。
さらに、ビジネスチャット「direct/ダイレクト」との連携により、是正箇所の撮影と同時に担当者に指示を送れる。工事責任者や内勤で働く人々が、直接現場に行かなくても、タスクの機能を使うことで業務依頼や現場状況の可視化が可能になる。
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