けい酸カルシウム耐火被覆材の新工法で柱梁の1時間耐火認定取得施工

日本インシュレーションは、けい酸カルシウム耐火被覆材「ニュータイカライトR」を使用した柱・梁の軽鉄下地工法1時間耐火認定を新たに取得し、2023年4月から取り扱いを開始した。

» 2023年05月08日 08時00分 公開
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 日本インシュレーションは、けい酸カルシウム耐火被覆材「ニュータイカライトR」を使用した柱・梁の軽鉄下地工法1時間耐火認定を、2023年2月28日に新たに取得。2023年4月から取り扱いを開始した。

 これまでの鉄骨造の耐火建築物では、吹付ロックウール施工後、軽鉄下地工事、最後に仕上げボード工事の3工程が一般的な工法であった。ニュータイカライトRを使用した本工法は吹付ロックウール工事を省略でき、耐火被覆工事の工程を短縮できるとしている。

 また、柱梁の仕上がりサイズを小さくし、軽鉄下地の取付方法によってはさらにコンパクトに納められるという。

Kトレースのスマートフォン画面 Kトレースのスマートフォン画面 出典:日本インシュレーションプレスリリース

 同工法では、水平目地部の金物下地材を使用しなくとも耐火認定を取得しているため、強化石こうボードの耐火被覆認定工法と比較して、軽鉄下地工事の制限が少なく施工しやすい。けい酸カルシウム板の製品比重は強化石こうボードの約3分の1で、加工性が高いので施工時の取り回しが容易だ。通常の内装ボード工事と同じような手順で耐火被覆の施工ができる。

 また、同工法では、適用範囲の評価で適用可能な仕上げバリエーションを最大限広げた認定内容になっている。JIS規格鋼材に加え、大臣認定鋼材など多くの材種の鋼材に適用可能だ。

 主な仕様として、梁には15ミリメートル以上、柱には20ミリメートル以上のニュータイカライトRを用いる。

取付例 取付例 出典:日本インシュレーションプレスリリース

 ニュータイカライトRは、2018年以降に各種の耐火認定構造を取得。意匠性の高い形状加工に対応し、耐火品質は目視で容易に確認できる。工場でのオーダーサイズプレカットが可能だ。現場での加工・廃材を極少化でき、大規模な粉じん飛散防止養生が必要ない。

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