コプロ・エンジニアードは全国の建設エンジニア657人を対象に、「建設業界で女性が働きやすくするにはどうすればよいか」をアンケート調査した。その結果、改善策として「男女別の更衣室・トイレなどの整備」「働く人の意識を変える・偏見やハラスメントを無くす」「女性技術者を増やす」が上位に挙がった。
建設業/プラント業を中心にエンジニア人材派遣を手掛けるコプロ・エンジニアードは2023年3月16日、同社に所属する全国の建設エンジニア657人を対象に、建設業界を女性が働きやすくするにはどうすべきかについて、2023年1月25日から2月10日までWebアンケート調査を実施し、その結果を公表した。
■職場の女性にとっての働きやすさ:
全体では67.4%、女性は82.5%が“働きやすい”と回答
■現在の職場で“女性が働きやすい”と答えた理由:
「女性専用の更衣室・トイレなどの設備が充実している」60.1%、「職場が比較的きれい・衛生的に保たれている」56.0%、「女性が複数人いる/女性も活躍できる職場の雰囲気がある」47.3%
■現在の職場で“女性が働きにくい”と答えた理由:
「女性が少ない・男性中心の職場の雰囲気」66.7%、「女性専用の更衣室・トイレなどの設備が未整備・不十分」52.4%
調査結果をみると、「現在の職場は女性が働きやすいか」を質問したところ、「女性が働きやすい(「働きやすい」と「どちらかといえば働きやすい」の合計)」と答えた割合は、全体で67.4%、女性は82.5%、男性は58.0%だった。
男性より女性の方が、女性が働きやすいと回答した割合が高い理由についてコプロ・エンジニアードは、同社の女性エンジニアは、女性が働きやすい環境が整っている大手ゼネコンの職場に配属されるケースが多いためと分析している。
女性の職種別では、女性が働きやすいと答えた割合は、建設現場が中心の「施工管理者」は73.0%、デスクワークが中心の「CADオペレーター」は88.1%となった。
現在の職場は、女性が働きやすいと答えた人に、その理由を問うと、多く挙げられた回答は、「女性専用の更衣室/トイレなどの設備が充実している」が60.1%、「職場が比較的きれい/衛生的に保たれている」が56.0%、「女性が複数人いる/女性も活躍できる職場の雰囲気がある」が47.3%。
一方で、現在の職場は「女性が働きにくい(「働きにくい」と「どちらかといえば働きにくい」の合計)」と回答した人に理由を聞くと、「女性が少ない/男性中心の職場の雰囲気」が66.7%、「女性専用の更衣室/トイレなどの設備が未整備・不十分」が52.4%だった。
「建設業界で女性が働きやすくするにはどうすればよいか」の設問では、「男女別の更衣室・トイレなどの整備」が61.3%、「働く人の意識を変える・偏見やハラスメントを無くす」が55.7%、「女性技術者を増やす」が50.7%の順で多かった。
また、「建設現場で女性がもっと働きやすくするためにどうすればよいか」の自由回答では、「意識改革の必要性」「働き方改革/長時間労働の是正」「女性を想定した服装/装備」などに関する意見が多く寄せられた。
調査時期:2023年1月25日〜2月10日
調査対象:コプロ・エンジニアードに所属する全国2000人以上の派遣エンジニア
調査手法:オンラインによるアンケート調査
有効回答数:657人
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