また、建て替え決議が可決した後の明け渡し請求など、同意とならないケースでは苦難も多いが、催告を行うことで結果的に全員同意に至った事例が25件と半数以上を占めた。そのため、「専門家によるサポートにより、適切な合意形成を図ることで、スムーズな建て替えを実現できる」とアドバイスする。
マンション評価は、「合意率との相関関係はあまり見られず、経済条件は合意形成への影響が小さい」とし、耐震性の問題や建物の老朽化、管理不全などの理由で経済条件がよくなくても、建て替えがうまくいくケースもあると指摘する。補足として、区分所有者の多い大規模マンションと比べると、小規模マンションの方が1票の重みが大きく、住民の合意形成に苦労する場合もあるとしている。
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