本連載では、日本ファシリティマネジメント協会(JFMA) 専務理事 成田一郎氏が「JFMA調査研究部会のFM探訪記」と題し、JFMA傘下で、マネジメントや施設事例、BIM×FMなどの固有技術をテーマにした合計18の研究部会から成る「調査研究部会」での研究内容を順に紹介していく。第8回は、ファシリティマネジメントの部会発表会「FM秋の夜学校」開催と、「BIM・FM研究部会」が発行した「BIM活用事例集」を紹介する。
当協会の日本ファシリティマネジメント協会(JFMA)が行う事業の1つに、調査研究委員会があり、委員会は18の研究部会で構成されている。各部会とも、活発に活動していることは当探訪記でも何度か報告させていただいている通りだ。しかし、私の拙い文章力で、その魅力を十分に伝えるのには限界があるので、YouTubeのJFMAチャンネルで紹介動画を制作することとした。
動画内では、JFMAのアバター「J子さん」が6分ほど調査研究部会の概要を分かりやすく解説している。読者の方々もぜひ、覗(のぞ)いてみていただきたい。多くの方々にFM(ファシリティマネジメント)に関して交流できる場が用意されていること、経営力向上や社会課題解決に向けて活動していることを知っていただきたい。
調査研究部会は、さまざまな分野の知見を持つ方とコミュニケーションが図れる絶好のチャンスの場でもあります。
★連載バックナンバー:
本連載では、日本ファシリティマネジメント協会 専務理事 成田一郎氏が「JFMA調査研究部会のFM探訪記」と題し、日本ファシリティマネジメント協会(JFMA)傘下で、マネジメントや施設事例、BIM×FMも含めた固有技術をテーマにした合計18の研究部会から成る「調査研究部会」での研究内容を順に紹介していく。
FM初心者向けの基本的なセミナーとして、JFMA調査研究部会の紹介とその研究内容の報告をコンセプトとする「FM秋の夜学校」は、毎年秋に開催している。コロナ禍以前の2019年までは、リアルで9〜11月のまさに秋季の夕刻に催していたので、「秋の夜学校」という名称だった。2020年からはWeb講座としているが名称は引き継ぎ、2022年は9月13日から11月14日まで「2022年 FM秋の夜学校」のアーカイブ動画が視聴できる。
オンデマンド配信(期間中は何度でも視聴可)で、18の調査研究部会の講演を同時期に一斉に配信し、1部会ごと(各30〜45分間程度)で自由に視聴できるようになっている。
内容は、各調査研究部会の部会長/副部会長/部会員による講演で、FMの基本的な考え方の理解を促し、専門分野別の知識を向上させるものとして、また、調査研究部会の内容を知りたい方、部会参加に興味のある方にとっての良い機会として、全国各地より多くの皆さまにご視聴いただいている。
秋の夜学校の開校にあたり、調査研究委員会の似内志朗委員長より、「ファシリティマネジメントを知るために」というタイトルで、メッセージをいただいているので以下に紹介しよう。
『JFMA調査研究委員会では、現在18の研究部会と4つのタスクフォース(TF)が活動しています。そして、私たちはこの研究部会とTFこそが、日本のファシリティマネジメント(FM)を一歩前に進めるためのエンジンであると自負しています。現実に、それぞれの部会+TFはボランタリーなメンバーで構成され、モチベーション高く活動しています。部会の仲間たちとの研究・調査活動は、企業を超えた横のつながりがあり、それぞれの勤務先ではなかなか難しい「横串を通す活動」も行っています。そしてその成果は、種々の学会、シンポジウム、セミナーなどで発表され、多くの調査研究報告書や書籍などもJFMAより発刊されています。
FM秋の夜学校では、そうした各部会の活動のなかで、基礎的で分かりやすいエッセンスをお伝えすることとしています。FMにご関心のある方、もっと分野別の知識を得たい方、そして自分でも研究部会の活動に参加してみたい方などに、ぜひ聴講していただきたいと思っています』
2022年の「FM秋の夜学校2022」は、テーマを「変革の時代のFM」とし、以下のプログラムを展開している。
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