福岡市東区で自然対流冷却方式を採用した冷蔵倉庫が着工、ヨコレイ : リテール&ロジスティクス
横浜冷凍は、福岡県福岡市東区の箱崎ふ頭で物流施設「箱崎物流センター(仮称)」の開発を進めている。箱崎物流センターは、RC造地上5階建ての冷蔵倉庫で、高効率自然冷媒冷凍機を用いた自然対流冷却方式を採用する。
横浜冷凍(ヨコレイ)は、福岡県福岡市東区の箱崎ふ頭で計画を進めていた物流施設「箱崎物流センター(仮称)」が2022年10月26日に着工したことを同日に発表した。
開発地は、2021年に閉鎖した旧箱崎物流センターの跡地で、同年に竣工した福岡県の複合型マルチ物流施設「福岡ISLAND CITY物流センター」と「福岡物流センター」の中間地点に位置し、各施設から数キロの場所にある。
箱崎物流センターは、RC造地上5階建ての冷蔵倉庫で、高効率自然冷媒冷凍機(NH3−CO2)を用いた、貨物に優しい自然対流冷却方式(Sittory)を採用する。建物に設ける電動式移動ラックは「カーゴナビゲーションシステム」と連動させることで、フォークリフトによる庫内入出庫作業を円滑にし、作業時間の短縮化を図る。
「箱崎物流センター(仮称)」の完成イメージ 出典:横浜冷凍プレスリリース
また、人やフォークリフトに反応し自動的に点灯と消灯する高天井人感センサー照明設備を導入するだけでなく、屋上太陽光発電設備やリチウムイオン蓄電池、BEMSなどを採用し、消費電力を大幅に減らす。
箱崎物流センターは、RC造地上5階建ての冷蔵倉庫で、延べ床面積は1万160平方メートル。所在地は福岡県福岡市東区箱崎ふ頭5丁目9番16で、敷地面積は5040平方メートル。建築面積は2558平方メートルで、収容能力は1万1947トン(F級)。竣工は2024年3月を予定している。
東京建物が冷凍・冷蔵倉庫の開発に本格参入、第1弾は埼玉県で延べ1.5万m2の物流施設
東京建物は、2018年に物流施設開発事業に参入し、全国でマルチテナント型物流施設を約20件開発してきたが、冷凍・冷蔵倉庫に関しては、一般的な物流施設と比較すると賃貸施設としての開発例が少なかった。しかし、伸長する食品系EC(電子商取引)の商品や医薬品とワクチンを扱える冷凍・冷蔵倉庫の需要が高まっていることを考慮し、冷凍・冷蔵倉庫の開発に踏み切った。
「東京」駅から5キロ圏内で冷凍冷蔵対応の賃貸用物流施設を開発、プロロジス
プロロジスは、東京都江東区辰巳にあるメトロキャッシュアンドキャリージャパンの店舗を改修し、冷凍冷蔵対応の都市型賃貸用物流施設「プロロジスアーバン東京辰巳1」とする。開発地は「東京」駅から5キロ圏内で、交通利便性に優れる。商業施設を賃貸用物流施設にコンバージョンする取り組みはプロロジスとして初のケースとなる。
JR西日本不動産開発が冷凍冷蔵物流施設の第1弾を千葉県市川市で開発、自然冷媒を活用
JR西日本不動産開発は、千葉県市川市で、冷凍冷蔵物流施設「LOGI FLAG COLD市川I」の開発に着手した。LOGI FLAG COLD市川Iの開発に当たり、同社は、霞ヶ関キャピタルとプロジェクトマネジメント契約を締結し、協働して計画を進めている。
大阪市で冷凍冷蔵設備を採用した延べ11.5万m2の物流施設が着工、大和ハウス工業
総務省・経済産業省「工業統計調査」によれば、冷凍調理食品の製造品出荷額は2015年の1兆873億円から、2019年には1兆1999億円まで増加している。また、近畿圏の食料品(冷蔵関連)貿易量も増加しており、近畿圏全体で冷蔵倉庫の需要が高まっている。そこで、大和ハウス工業は、大阪市此花区で、冷凍冷蔵設備を設けるマルチテナント型物流施設「DPL大阪舞洲」の開発を進めている。
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