積水化学工業は住宅ブランド「セキスイハイム」のユニット輸送・据付工事の遠隔モニタリングを開始する。今後は、2025年までに従来それぞれで管理していた生産工程と施工工程を一元的に管理する「工程管理システム」や製品輸送を一括管理する「配車管理システム」を構築していく。
積水化学工業は、住宅ブランド「セキスイハイム」のユニット輸送・据付工事の遠隔モニタリングを開始する。
現在、建設業界では、「働き方改革関連法」による残業規制の適用が2024年4月に控えており、職人不足に伴う生産性の向上や働き方改革が進められている。積水化学工業でもこういった流れを受け、自動化やデジタル化など生産・施工部門のイノベーションを実施し、課題解決に取り組んできた。
今回導入したユニット輸送・据付工事の遠隔モニタリングシステムは、工事進捗が可視化されることで工程管理業務が大幅に効率化するとともに、住宅ユニットを建築地に輸送するドライバーの働き方改革や安全管理レベルの向上につながる。
特徴としては、据付時刻を即時可視化し、ユニット輸送管理の合理化とドライバー長時間労働の抑制を実現する。また、施工管理部門でもオンラインで進捗管理する。
今後は、2025年までに従来それぞれで管理していた生産工程と施工工程を一元的に管理する「工程管理システム」や製品輸送を一括管理する「配車管理システム」を構築する予定だ。さらに2030年を目標にAI技術を活用し、適切な工程計画を自動的に作成するシステムへと発展させる。
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