中部冷蔵は、愛知県新城市で開発を進めていた完全自動冷凍倉庫「新城マザーセンター」が竣工し、稼働を2022年7月にスタートしたことを公表した。
ラックランドは、愛知県新城市で、設計・施工を担当した中部冷蔵の完全自動冷凍倉庫「新城マザーセンター」が2022年6月に竣工したことを同年8月3日に発表した。
開発地は、東京〜大阪間の中心にある愛知県新城市に位置し、東西エリアと北陸圏を結ぶ地域にあるだけでなく、新東名高速道路「新城インターチェンジ」から車で3分の場所に位置する。
新城マザーセンターは、アイスクリームや冷凍食品など幅広い商材を扱う完全自動冷凍倉庫で、保管能力はF級3万トンを誇り、天井高は約30メートル(6階相当)と冷蔵庫業界では最大級で、倉庫のサイズに合わせた冷却設備を備えている。
ラックランドは、新城マザーセンターの天井高が高いことを踏まえて、倉庫内に足場を組まずに作業を行うため、特殊な高所作業車を導入し、施工の効率化と工期短縮を図った。さらに、軽量で断熱性を持つパネル素材を採用し高所でも組み立てやすくした他、大規模地震を想定してメーカーと協議を行い、高さがある壁に対する脱落防止の地震対策を施した。
加えて、「フロンの排出を抑えて環境に配慮したい」という施主の要望に応え、新冷媒「R449A」に対応する大型冷凍機械設備(一体空冷式のスクリュー冷凍機)の開発をメーカーに依頼し、完成後に導入した。
なお、ラックランドは、設計・施工だけでなく、引き渡し後のメンテナンスまで対応する点が顧客に評価され、新城マザーセンターの防熱と冷凍設備の工事に関する設計・施工を行うことになった。
新城マザーセンターは、S造1階建てで、延べ床面積は2万3806平方メートル。所在地は愛知県新城市八束穂イバラ740番地32で、敷地面積は2万6612.3平方メートル。設計・施工はラックランドが担当し、工期は2021年7月〜2022年6月。
東京建物が冷凍・冷蔵倉庫の開発に本格参入、第1弾は埼玉県で延べ1.5万m2の物流施設
JR西日本不動産開発が冷凍冷蔵物流施設の第1弾を千葉県市川市で開発、自然冷媒を活用
埼玉県春日部市で延べ3.9万m2の物流施設が竣工、三菱地所
兵庫・猪名川町で延べ15.8万m2の物流施設が竣工、プロロジス
大和ハウス工業らが大阪府で延べ11万m2超えの物流施設を開発Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
人気記事トップ10