なぜ今「2人暮らし」向けなのか?太陽光パネル無しで“ZEH”の賃貸住宅「NEW RiSE」ZEH(2/3 ページ)

» 2022年06月23日 11時14分 公開
[BUILT編集部BUILT]

居住者が重視する「光熱費削減」と「快適さ」を両立

 ではここからは、新製品のNEW RiSEをさらに深掘りしていく。間取りは、全住戸玄関を1階に配した長屋形式で、1階を1LDK、2階を2LDKを標準とし、南側玄関タイプと北側玄関タイプを用意。南側玄関タイプは、キッチンを中心に配置しているため、リビングから洋室までを見渡せる。仮に将来、子どもが産まれても、常に見守りながら、安心して料理や家事ができるのはうれしい点だ。一方で北側玄関タイプは、水回りをキッチンの近くに集約。効率的な家事の導線に配慮している。

南側玄関タイプ内観イメージ。LDKスペースと洋室を地続きにさせれば、より広々とした空間となる 提供:大東建託
北側玄関タイプ内観イメージ。左は1階LDK、右は2階の洋室。左の1階のようにリビングと洋室を隣り合わせにすることで、プライバシーを確保しながらも、人とのつながりを感じられる間取りとなっている 提供:大東建託
NEW RiSEの間取り。玄関を1階に配置したフラット形式となっている 提供:大東建託

 他にも、1階のバルコニーをサンルーム仕様とする別タイプのプランもあるため、生活環境や敷地形状といった条件に合わせて、好きな間取りを選べる。また、建物の断熱性能を高めたり、追加で太陽光パネルを設置したりして、環境性能を一層向上させる追加オプション「DK-ZEH」もラインアップ。

 しかし、なぜ独り暮らし世帯や核家族世帯ではなく、あえて夫婦やカップルをターゲットにしたのか。それは、2人暮らしの需要が日に日に高まっているからだ。

 国立社会保障・人口問題研究所が2018年に実施した調査によると、夫婦のみの世帯は、2025年に1120万世帯まで増加すると予測。その後、2030年以降は世帯数自体は減少となるものの、夫婦のみ世帯の割合は、上昇傾向になるとしている。

 また、住居の広さという観点では、同年に国土交通省が公表した「住宅・土地統計調査」を引用すると、2人暮らしで最も重宝されている間取りは18.0〜20.9畳だと判明している。

国立社会保障・人口問題研究所「日本の世帯数の将来推計(2018年推計)」と国土交通省「平成30年住宅・土地統計調査」 提供:大東建託

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