三井ホームは、環境意識の高まりや多様化する暮らしのニーズに対応する戸建て住宅のタイプ「IZM」を2022年4月27日に販売開始した。IZMの販売エリアは沖縄を除く全国で、年間売上目標は200棟。
三井ホームは、環境意識の高まりや多様化する暮らしのニーズに対応する戸建て住宅のタイプ「IZM(イズム)」を2022年4月27日に発売した。発売に先立ち、三井ホームはIZMの記者発表会を開いた。
会場では、三井ホーム 商品開発部長 肥後直浩氏と執行役員 営業推進部長 吉田晋也氏がIZMの特徴について説明した。
三井ホームの肥後氏は、「当社が2021年10月に一般消費者1317人を対象にインターネット上で行った定量調査の結果によれば、30〜44歳の689人では、全体の65%が車を持ち、所有希望を含めると80%を超え、環境問題や社会問題に配慮した商品を購入したいという人が75%を超過し他の年代より高く、50%がたまにバーベキューを行っていた。さらに、リモートワーク時の不満では、音の問題より、オンとオフの切り替え、集中力の持続を挙げる人が多かった他、リモートワーク実施率が高かっただけでなく、戸建て住宅のデザインに関してはシンプルでスクエアなフォルムのデザインを求めている人が全体の50%を占めていた。一方、2021年3月に一般消費者877人を対象にインターネット上で行った定量調査の結果によれば、35〜44歳の350人では全体の25%以上が、好きな庭について、プライバシーを確保しながら家族で楽しめる中庭と答えた」と話す。
続けて、「こういったリサーチの結果を踏まえて、当社はIZMを開発した。IZMでは、MODERN 長く愛されるモダンデザイン、BORDERLESS ボーダーレスなライフデザイン、SUSTAINABLE 木を生かしたサステナブルデザインの3つを商品コンセプトに掲げた」と語った。
長く愛されるモダンデザインでは、屋根に新開発の屋根型「WING ROOF」を、外構に「PRIVACY WALL」と「MODERN BRICK」を採用した。
WING ROOFは、道路側から建物を見上げた際に、風雨から外壁を守る深い軒(のき)がありながら屋根の存在を際立たせないシンプルなファサードで、モダンな印象を感じさせる。大容量の太陽光発電システムを搭載しても、高い発電効率を維持しつつ、屋根の存在感を弱め、太陽光発電パネルを見えないようにしたいという顧客のニーズにも応える。
PRIVACY WALLは、水平・垂直ラインを強調するIZMにおけるモダンデザインの象徴で、意匠上のアクセントとして役立つだけでなく、隣地からの視線を遮り、建物の中と外をつなげる。
また、ポーチの天井や壁に木質感のある素材を導入し、モダンでスタイリッシュな外観デザインに「木」の自然な風合いを掛け合わせることで、街並みに潤いとやすらぎをもたらす。
加えて、雨の影響を受けやすいPRIVACY WALLには、日本六古窯となる信楽焼の窯で焼いたオリジナルデザインタイルを採用することで、焼きむらの自然な風合いがある素材感と目地を通したデザインが、上質でモダンな印象を演出している。こういった経年優化する素材を使用することで、時間の経過で味わいが増すようにした。
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