第8回 JAPAN BUILD TOKYO−建築の先端技術展− 特集
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» 2022年05月26日 05時16分 公開

“非建設分野”の収益を全体の約35%へ、カーボンニュートラルに向けた清水建設の挑戦第6回 ジャパンビルド−建築の先端技術展−(2/3 ページ)

[川本鉄馬BUILT]

 また、新支店として2021年に完成した北陸支店は、清水建設が独自に開発したエネルギーシステム「Hydro Q-BiC(ハイドロ キュービック)」を国内で初めて採用。先端技術の投入で、年間の一次エネルギー消費量が正味ゼロまたはマイナスの建築物を認定する『ZEB』を実現している。

 Hydro Q-BiCは、太陽光発電で作られた電気を水素に変換し、特殊な合金に貯蔵する。水素は、燃料電池の仕組みによって、後に電力として取り出すことが可能で、平時にも必要に応じて使われる。また、非常時には燃料電気による水素発電や太陽光発電などを組み合わせ、事業の継続に必要な電力を72時間以上も供給可能だという。

 山地氏は、Hydro Q-BiCを「水素の製造、貯蔵、発電のプロセスでCO2を一切排出しない、脱炭素社会の実現に貢献する最先端の技術」とし、北陸支店は「国内オフィスビルとしては最大規模の水素貯蔵を有している」と補足した。

2021年に完成した北陸支店。清水建設独自の水素エネルギー利用システム「Hydro Q-BiC」で、日常でのエネルギー利用を効率化し、BCPにも対応 出典:清水建設プレスリリース
水素を特注な合金を使って貯蔵する「Hydro Q-BiC」

「カーボンニュートラルパートナー」として、顧客の目標達成をサポート

 清水建設が自社内で活用する脱炭素の技術は、当然ながら顧客に対しても提供する。その立場を表すのが、講演の表題にもなっている「カーボンニュートラルパートナー」だ。

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