企業不動産の価値最大化を目指した宿泊施設が大阪市で竣工、パナソニック ホームズプロジェクト

パナソニック ホームズは、同社が大阪府大阪市浪速区で設計・施工を担当した宿泊施設「ホテルアビターレなんばウエスト」が2022年3月24日に竣工したことを公表した。

» 2022年05月24日 09時00分 公開
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 パナソニック ホームズは、同社が大阪府大阪市浪速区で開発を進めてきた宿泊施設「ホテルアビターレなんばウエスト」が2022年3月24日に竣工し、同年4月26日に開業したことを同日に発表した。

約3000冊のコミックスを配置したエントランスを完備

 ホテルアビターレなんばウエストは、大阪市高速電気軌道(以下、Osaka Metro)が保有するCRE(企業不動産)の活用を目的に、パナソニック ホームズが建築請負を行い、子会社のパナソニック ホームズ不動産が一括借上げ(マスターリース)をして宿泊施設を運用している。

 今回の施設は、大阪市の「特区民泊制度※1(国家戦略特別区域法に基づく国家戦略特別区域外国人滞在施設経営事業)」を活用することで、住居用建物と同様の容積緩和を適用し、容積率上限まで建築することで収益性を高めた。さらに、パナソニック ホームズが建築した特区民泊物件の中では最大規模(14階建78室)となる。

「ホテルアビターレなんばウエスト」の外観(左)と「グランピングルーム」(右) 出典:パナソニック ホームズプレスリリース

 開発地は、Osaka Metro千日前線「桜川」駅から徒歩約1分の場所にあり、なんば地区にも徒歩圏内という利便性の良さだけでなく、京都や神戸の主要都市にも1時間圏内と、近畿エリアの観光拠点としても役立つ。

 ホテルアビターレなんばウエストの客室は最大4人まで宿泊でき、ファミリーやグループの利用に適す他、快適に眠れるように全室にシモンズ製ダブルサイズのベッドを採用。加えて、室内にテントや100インチの大型スクリーンを備えたグランピングルームや約3000冊のコミックスを配置したエントランスを設け、滞在時間を楽しめる。

「ツーベッドルーム(定員4人)」 出典:パナソニック ホームズプレスリリース
「ワンベッドルーム(定員2人)」 出典:パナソニック ホームズプレスリリース

 エントランスでは、ゆとりある上質な空間づくりを行い、将来、賃貸住宅に用途変更した場合には、待ち合わせコーナーなどの共用部として活用するだけでなく、各部屋にはキッチンや独立したバス、洗面、トイレ、リビングをあらかじめ設けている。

「エントランス」 出典:パナソニック ホームズプレスリリース

ホテルアビターレなんばウエストの概要

 ホテルアビターレなんばウエストは、RC造地上14階建てで、延べ床面積は2970.60平方メートル。所在地は大阪府大阪市浪速区幸町2丁目2-44で、敷地面積は502.56平方メートル。客室数は78室で、専有面積は31〜36平方メートル。設計・施工はパナソニック ホームズが担当し、着工は2020年11月6日で、竣工は2022年3月24日。

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