西松建設がシェルターと木質耐火部材のOEM契約を締結、木質耐火技術を取得導入事例

西松建設は、シェルターと木質耐火部材に関するOEM契約を締結したことで、シェルターが保有する木質耐火部材「COOL WOOD」を、オリジナルの木質耐火部材「META WOOD」として使えるようになった。

» 2022年05月09日 13時00分 公開
[BUILT]

 西松建設は、「中大規模木造建築物の実現」への取り組みを強化するため、シェルターと木質耐火部材に関するOEM契約を締結したことを2022年4月15日に発表した。

木質耐火部材「COOL WOOD」を「META WOOD」として活用可能に

 近年、国内では、脱炭素社会の実現に向けて、カーボンニュートラルを後押しする「木造」が注目されている。こういった状況を踏まえて、西松建設では、新しい建築分野への挑戦として、中大規模木造建築物の実現に向けた技術開発を推進している。

 しかし、耐震構造技術の開発だけでなく、これまで課題となっていた耐火技術の開発が求められていた。そこで、同社は、シェルターとOEM契約を締結することで、木造耐火技術の向上を図り、中大規模木造建築物向けの技術開発を進めている。

 今回の契約締結により、西松建設は、シェルターが保有する木質耐火部材「COOL WOOD※1(クールウッド)」を、オリジナルの木質耐火部材「META WOOD※2(メタウッド)(商標出願中)」として活用することが可能となった。さらに、これまで西松建設が保有していなかった木質耐火技術の取得で、中大規模木造建築物の技術開発に弾みがつく見通しだ。

※1 COOL WOOD:1時間、2時間、3時間耐火までの大臣認定を取得した、シェルターの木質耐火構造部材。

※2 META WOOD:従来とは異なる高次元の建材の創出を目指して名付けられた。

「META WOOD」のイメージ 出典:西松建設プレスリリース

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