竹中工務店は、同社が開発し、グループ会社の朝日興産を通じて外販する「位置プラス」シリーズの普及に向けて、リバスタが提供する施工管理サービス「Buildee」と位置プラスシリーズの連携機能について開発を進めている。今後は、位置プラスとBuildeeの連携を推進し現場の生産向上により役立つソリューションとする他、リバスタが位置プラスシリーズの販売支援を行う提携も検討している。
竹中工務店は、同社が開発し、グループ会社の朝日興産を通じて外販する「位置プラス」シリーズの普及に向けて、リバスタとの共同開発に着手したことを2022年4月20日に発表した。
位置プラスシリーズは、ビーコンなどのIoTデバイスで建設現場内の人や資機材の位置情報をリアルタイムに把握する「位置認識プラットフォーム」と建設現場の管理業務を効率化する「業務アプリ」から成るサービスで、比較的大規模の建設現場で利用されている。
一方、リバスタが提供する施工管理サービス「Buildee」は、作業打ち合せ、作業安全管理、重機などの予定調整、巡視、実績報告を効率化する「Buildee調整会議」を備えている。Buildee調整会議は、建築・土木を問わず、元請会社から協力会社までさまざまな規模の建設現場で幅広く使用されているシステムで、高所作業車(以下、高車)に限らず多様な機材について細かい時間単位での予定調整に応じ、高所作業車作業計画書の作成と出力に対応する。
両社は、リバスタが提供するBuildeeと位置プラスシリーズの連携機能を開発することで、幅広い建設現場向けに位置プラスシリーズの普及を図るとともに、両サービスを利用する建設現場の生産性向上に貢献することを目指し、共同開発に着手した。
共同開発の第1弾として、位置プラスシリーズの業務アプリ「高車管理」とBuildeeとの連携機能を開発する。高車管理は、現場で高所での作業を行うために、元請会社がレンタル会社から借りた高車を、協力会社が予約・調整の上で使う際に生じる手間を解消する。
具体的には、高車の管理に特化し、搭載されたシステムは、協力会社がワンクリックで高車を予約できる他、現場全体の予約率を確かめることで稼働率を高められる。しかし、細かい時間単位での予約機能や高所作業車作業計画書の作成・出力機能がなかった。
今回の共同開発では、高車管理とBuildee調整会議の利点を組み合わせた機能連携を実施することで、サービスの補完を行い、ユーザー目線でより便利なサービスを目指す。一例を挙げると、高車の管理にBuildee調整会議を使用する場合に、位置が分からず予約調整が難しく、1台ごとの予約登録に手間がかかるという問題を解決する。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.