第6回 ジャパンビルド−建築の先端技術展− 特集

オンライン会議や集中作業で需要が急増、空きスペースに設置するだけで使える個室ブース「PRIVATE BOX」第6回 ジャパンビルド−建築の先端技術展−(2/2 ページ)

» 2022年05月05日 10時00分 公開
[川本鉄馬BUILT]
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空きスペースに設置するだけでブースの利用収益を得る

 会場では、日東工業の個室ブースを軸に、ブース予約やWi-Fiを介したスマートキーを組み合わせるソリューションも紹介。公共スペースや空きテナントなどのオープンなスペースに設置したPRIVATE BOXを一般の利用者に貸し出して、利用料金を得ることも想定される。

 利用者が、PRIVATE BOXの利用予約と料金の支払いを行う際は、レンタルスペースの予約事業を手掛けるレンタルスペース予約Webサイト「instabase(インスタベース)」で行う。instabase上でブースを予約し料金を支払うと、PRIVATE BOXを利用するための暗証番号を発行。その後、利用者は予約したPRIVATE BOXに出向き、暗証番号でPRIVATE BOXのドアを開いて利用するまでが一連の流れ。

 暗証番号でPRIVATE BOXのドアを解錠する仕組みは、構造計画研究所のWi-Fi型スマートロックシステム「RemoteLOCK(リモートロック)」の仕組みを用いている。

PRIVATE BOXのドアに設置された構造計画研究所のRemoteLOCK。暗証番号だけでドアの解錠ができる

 PRIVATE BOXは、ブースとして組み立てられた状態で設置スペースに搬入するタイプと、パーツ単体で設置場所に運び現地で組み立てるタイプがある。2種類の使い分けで、設置時に搬入ルートや経路の広さなどを気にせずに済み、さまざまなワークプレースに設置できるメリットがあり、今後さらに個室ブースの利用を広げていく可能性がある。

PRIVATE BOXのドアに設置された構造計画研究所のRemoteLOCK。暗証番号だけでドアの解錠ができる
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