本連載では、日本ファシリティマネジメント協会(JFMA) 専務理事 成田一郎氏が「JFMA調査研究部会のFM探訪記」と題し、JFMA傘下で、マネジメントや施設事例、BIM×FMなどの固有技術をテーマにした合計18の研究部会から成る「調査研究部会」での研究内容を順に紹介していく。第6回は、JFMA内の18から成る調査研究部会の1つ、ファシリティ品質を時代の要請に応じてどう捉えるかを研究している「品質評価手法研究部会」の活動内容を採り上げます。
2022年2月18日(金)にライブ配信、2月21日(月)〜3月7日(月)の2週間にわたりオンデマンド配信しました「日本ファシリティマネジメント大会(ファシリティマネジメントフォーラム)」は、ご視聴いただけましたでしょうか。4300人を超える皆さまからお申し込みがあり、そのなかでJFMAの18調査研究部会の講演も繰り広げられました。今回は、JFMA発足当時から活発な活動をしている部会の1つ、「品質評価手法研究部会」を紹介しましょう。
★連載バックナンバー:
本連載では、日本ファシリティマネジメント協会 専務理事 成田一郎氏が「JFMA調査研究部会のFM探訪記」と題し、日本ファシリティマネジメント協会(JFMA)傘下で、マネジメントや施設事例、BIM×FMも含めた固有技術をテーマにした合計18の研究部会から成る「調査研究部会」での研究内容を順に紹介していく。
ファシリティマネジメント(FM)を進める上で大切なことは、いかにファシリティを効果的にマネジメントするかです。効果的にマネジメントするということは、「目標管理(MBO:Management By Objectives)」をすることと言い換えられます。つまり、目標を決めてPDCAサイクルを回すことです。
FMでは、PDCAサイクルの目標を大きく「品質」「財務」「供給」の3つの視点で捉え、目標管理することを基本にしています。3つの視点は表裏一体で、バランスをとりつつ総合的な調整をとることが効果的にFMを実践するコツです。
そのような意味からも、品質評価手法研究部会がJFMA発足当時より活動し、現在も活発に活動していることが理解いただけるかと思います。
各調査研究部会は、月に一回程度、部会を開催しています。かつてはリアル開催で、さまざまな立場や異なる業種業態の人々がフラットに意見交換できる楽しいクラブ活動のようで、部会終了後は、近くで一献というのも楽しみの1つでした。また、各種見学会や合宿などを通して、相互交流も盛んでした。
しかし、コロナ禍でそれは叶わなくなり、Zoomなどを活用したリモートでの活動が主になってきています。ただ、逆に全国から、時には海外からも参加できるようになったので、今まで以上に活発な活動をしています。当研究部会は、2012年からSkypeで大阪・名古屋などとつないで会合を開いていましたので、その点では先駆的部会といえるかもしれません。
先日、2年間出向していたJFMAの部会担当者が出向元に戻ることになり、その際、「部会長にはリアルで1度もお会いする機会がありませんでした」との話を聞き、今更ながらコロナ禍の影響の大きさと時代を感じました。
それでは、品質評価手法研究部会の概要を紹介しましょう。
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